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» 2021年02月08日 11時00分 公開

中堅企業のDXを支えよ――デルが協同プロジェクトで進める「エコシステム」の形Weekly Memo(1/2 ページ)

日本企業全体のDXを進めるためには、大手だけでなく99%以上を占める中堅・中小企業が取り組む必要がある。そんな問題意識からスタートしたデル・テクノロジーズの施策は「新たな形のDXエコシステム」ともいえそうだ。その取り組みはどのように進むのか。

[松岡功,ITmedia]

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 デル・テクノロジーズが2021年2月3日、オンラインで「中堅企業DXアクセラレーションプログラム 第一回 中間報告会」を開催した。

 「中堅企業DXアクセラレーションプログラム」とは、デル・テクノロジーズがパートナー企業であるカゴヤ・ジャパン、ミライコミュニケーションネットワークの協賛を得て、奈良先端科学大学院大学(NAIST)と共同で2020年2月にスタートした、中堅企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進のための支援施策だ。

 今回、筆者がその「中間報告会」を取材し、ぜひ本稿で取り上げたいと思ったのは、この取り組みが「新たな形のDXエコシステム」に発展していくのでないかと感じたからだ。その理由は後ほど述べるとして、まずはこのプログラムと今回の中間報告会について紹介しよう。

奈良先端科学大学院大学などと協同で中堅企業のDXを支援

 報告会の冒頭であいさつしたデル・テクノロジーズの瀧谷貴行氏(上席執行役員 広域営業統括本部長)によると、同プログラムの特徴は「DXプロジェクトの協同推進や新たにDXを検討する企業向けのDXプロジェクトの事例共有だけでなく、AI(人工知能)やブロックチェーン、IoTなどDX関連の技術概要や活用方法を学ぶ講座、実装するためのプログラミング技術の習得支援であるDXエンジニア養成講座などを通じて、中堅企業のDX推進を支援していく」ことにある。

Photo デル・テクノロジーズの瀧谷貴行氏

 ポイントは、中堅企業を対象に、DXを技術面でしっかりと支援するところだ。デル・テクノロジーズはなぜ、このようなプログラムを始めたのか。もともと中堅企業に多くの顧客を持つ同社がDXの取り組みについて独自調査を実施したところ「何から始めればよいか分からない」「情報交換をする場がない」「具体的な技術を学ぶ環境が少ない」「最新技術の実装に必要なスキルが足りない」といった問題が浮かび上がった。このプログラムはまさにこうした問題を解決しようと始めたものだ。

 注目すべきは、最新技術を研究するNAISTの研究員がメンターとなってDXの実装や定着を支援することだ。技術面もしっかりと支援すると述べたのは、このメンターの存在があるからだ。

 今回の中間報告会においては、2020年10月に開催されたこのプログラムの本選で上位に入賞した9社が進めるDXプロジェクトの概要や進捗、今後の予定についてのプレゼンテーションが披露された(図1)。

Photo 図1 中堅企業DXアクセラレーションプログラムの概要(出典:デル・テクノロジーズ)
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