財務管理で「人間よりロボットやAIを信じる」日本人の割合、世界平均をはるかに上回ると判明

日本オラクルは、お金や財政、予算に対する態度と行動、金融業務や管理に対するAIやロボットの役割と期待に関する調査の結果を発表した。財務管理について「自分以上にロボットやAIを信頼する」と回答した割合は67%に上り、日本の割合はそれを上回ることが分かった。

» 2021年02月16日 07時00分 公開
[ITmedia]

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 日本オラクルは2021年2月15日、Oracleと金融ジャーナリストのファヌーシュ・トラビ(Farnoosh Torabi)氏が共同で実施した調査の結果を発表した。財務管理については「自分以上にロボットやAIを信頼する」と回答した割合は、全体の67%に上ることが分かった。

 同調査は、お金や財務に関する人びとの態度と行動、金融業務や管理におけるAI(人工知能)やロボットの役割と期待に関するものだ。調査の対象は、14カ国(米国、英国、ドイツ、オランダ、フランス、中国、インド、オーストラリア、ブラジル、日本、アラブ首長国連邦、シンガポール、メキシコ、サウジアラビア)の一般消費者と企業や団体の管理職で、合計9001人から回答を得た。このうち日本の回答者は500人だった。

財務で「人間よりロボットやAIを信頼する」管理職は何割?

 調査の結果について、Oracleは「世界的な新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のまん延(パンデミック)が、家庭や職場での人びととお金の関係にマイナスの影響を及ぼした」と分析している。

 管理職が抱える財務の不安とストレスは、COVID-19以前よりも186%(日本は122%)増加し、一般消費者の財務状況に対する不安とストレスも100%(日本は71%)増えた。管理職は懸念事項として「低速な経済回復/景気後退」(51%)や「予算縮減」(38%)、「倒産」(27%)などを挙げ、一般消費者は「失業」(39%)や「貯蓄の減少」(38%)、「抜け出せない借金状態」(26%)といった経済不安を経験していた。

 上記のような金融不安を受け、財務管理における信頼関係にも変化が現れた。

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