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» 2021年04月20日 07時00分 公開

横行するディープフェイク 拡散される悪質な“デマ”に企業が対抗する術は半径300メートルのIT

加藤官房長官のディープフェイク映像が注目を集めています。日本でもディープフェイク攻撃元年がとうとうやってきたのかもしれません。悪質なデマに対抗するために企業が取るべき最大の防御策とは何なのでしょうか。

[宮田健,ITmedia]

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 2021年2月に福島県と宮城県を襲った震度6強の地震について、加藤官房長官が記者会見をした“動画”が拡散しました。動画は、あたかも加藤官房長官が笑顔でその状況を伝えていたかのように改変されていました。

 実際の動画で加藤官房長官が笑顔を浮かべていた事実はなく、これは動画データの人物などをAI(人工知能)で人間では違和感を覚えないほど高度に改ざんする技術、いわゆる「ディープフェイク」である可能性が非常に高いものです。

 私は改ざんされた動画を見ていませんが、新聞報道によるととても自然に見えるものだったそうです。さらに、会見後わずか30分で投稿されたという情報と合わせると、非常に深刻な問題だと思います。

 主要セキュリティベンダーが年末年始に公開する「次年度のサイバー攻撃予測」では、ここ数年ディープフェイクが含まれることが多くなっています。今回の事件の前には、俳優のトム・クルーズが話している様子を合成で作り出したというニュースが大きな注目を集めました。日本でもディープフェイク攻撃元年がとうとうやってきたのかもしれません。

ディープフェイクを“見抜くのは困難” 個人が取るべき最良の行動は?

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