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» 2021年07月05日 15時30分 公開

カゴメのDXチームはなぜ本気で「野菜あるある」発見に挑むのか IT人材不足組織の内製化の方法論(1/2 ページ)

「IT人材をそこまで抱えていない組織」がDX推進や内製化を進め、次のアイデアを生み出し、育てられる組織に変わるには? カゴメのDXチームによるDX推進の経験則と4つのポイントを聞く。

[名須川竜太,ITmedia]

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カゴメアクシス 業務改革推進部 DXグループ 村田智啓氏

 カゴメは蟹江一太郎氏が1899年に始めた西洋野菜栽培をルーツに、トマトソースの製造などを展開、1963年に現在の企業名になってからも、トマトを軸に事業を展開してきた。現在もトマトケチャップの国内シェア60.9%を誇り※1、約7500種ものトマトの遺伝資源を保有する。「トマトの会社」のイメージが強い同社だが、実は2025年までにトマトだけではなく「野菜の会社」へと生まれ変わるための変革を進めているという。その動機は、日本人の野菜不足解消ニーズに応えて社会に貢献しながら成長を果たすことにある。

※1 インテージSRI調べ(2019年1〜12月/金額ベース、対象エリア:全国、対象業態:スーパーマーケット、コンビニエンスストア)。


 カゴメのDXを主導するカゴメアクシス 業務改革推進部 DXグループの村田智啓氏は「この10年間、1日の必要な野菜接種量350gに対して日本人は290gほど。この野菜不足の状況を改善するため、野菜の会社を目指し、健康寿命の延伸に貢献します」と、この事業目標にかける思いを語る。

※本稿は「AWS Summit Online 2021」における村田氏の講演を基に編集部で内容を再構成したものです。


ERP刷新、業務環境改善は当たり前、成長を目指すDXは別軸で推進

 野菜の会社を目指すためになぜDXが必要なのだろうか。

 トマトの会社としての確固たるポジションを維持する状況は前述の通りだが、国内人口の減少が予測される中で事業を成長させるには、より広い顧客にリーチする手段が必要だ。ここで顧客拡大のきっかけが「野菜」であり、その野菜や野菜への市場ニーズを徹底的に理解するために必要なのがデジタル技術なのだという。

 とはいえ、歴史ある同社がDXを目指すに当たって、先に対処しなければならなかったのがレガシーシステムの更改だ。

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