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» 2021年07月06日 07時00分 公開

「ゼロトラスト」導入だけが答えじゃない? IPAと金融庁が示した"最適解"の出し方半径300メートルのIT

ゼロトラストの理解に役立てられる資料がIPAと金融庁から公開されました。実装を進める企業にとって非常に有用な、ゼロトラストを構成する技術要素の検証や導入事例が紹介されています。本コラムでは、これらの資料を読み解くポイントを解説します。

[宮田健,ITmedia]

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 「ゼロトラスト・アーキテクチャ」と聞いたときの反応は、数年前と今ではかなり変わってきているのではないでしょうか。これまでは「ウチには関係ない」と一蹴されるケースもあったかもしれませんが、ゼロトラストの導入事例も増え、一気に身近になってきています。

 セキュリティ業界にはありがちですがキーワードだけが先行し、実態はよく知られていないということも多々あります。前回の岡田 良太郎氏の講演レポートで触れられていましたが、“バズワード”には急いで飛びつく必要はありません。ただし放置しないように概略を知っておき、必要なタイミングで必要な部分を取り入れるという積極性は必要かと思います。

 ゼロトラストに関しては、キーワードが盛り上がってからしばらくたったことで、重要な資料が“無料で”手に入るようになりました。今回は、これらを紹介していきます。この機会に少しだけでも触れてみてください。

究極のゼロトラストを作るよりも先に、できるところからゼロトラストを

 まずは、最重要な資料「NIST SP800-207」を押さえておきましょう。NIST SP800-207は2020年8月に公開された、米国国立標準技術研究所(NIST)による「ゼロトラスト・アーキテクチャ」の教本です。日本語訳はPwCコンサルティングから無料で公開されています。

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