Windows 11、TPM 2.0 チップを搭載 ハードウェアベースでセキュリティ保護を実現

Microsoftは「Windows 11」のセキュリティ概要を発表した。高度なサイバー攻撃に対抗するためTPM 2.0 チップを実装し、マルウェアによる不正アクセスやデータの改ざんからハードウェアを保護する。

» 2021年07月07日 07時00分 公開
[ITmedia]

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 Microsoftが2021年6月25日(米国時間)に発表した「Windows 11」について、セキュリティ向けに新たな機能や技術を実装するとしている。同日、ブログで明らかにした内容によれば、TPM(Trusted Platform Module) 2.0や仮想化機能を実装してハードウェアのセキュリティ向上を図る。

 米国国立標準技術研究所(National Institute of Standards and Technology:NIST)や米国土安全保障省(Department of Homeland Security:DHS)によれば、ハードウェアやファームウェアを標的としたサイバー攻撃は増加傾向にある。また、Microsoftの「Security Signals レポート」によれば、ファームウェアへの攻撃を受けたことがある企業の割合は83%に上ったのに対して、これを防御している企業の割合は29%だった。

TPM 2.0 チップを採用 Windows 11のセキュリティ要件とは?

 Windows 11は、サイバー攻撃対策として、認定したWindows 11システム全てにTPM 2.0 チップを実装した。同チップは、暗号鍵やユーザーの認証情報、その他の機密データなどをハードウェアに保護し、マルウェアがデータにアクセスしたり改ざんしたりすることを防ぐ。

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