”質の高い”ランサムウェアが大企業を襲う マカフィーが2021年第1四半期の脅威動向と今後の予測を発表

マカフィーは、2021年第1四半期の脅威動向を発表した。「二重の脅迫」や「RaaS」などランサムウェアがますます高度化する中、企業はどのような対策を講じればいいのだろうか。過去のトレンドを振り返り対策につなげていく。

» 2021年07月14日 07時00分 公開
[田渕聖人ITmedia]

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 サイバー攻撃がますます高度化や複雑化する中では過去に流行したマルウェアやランサムウェアの情報を収集し、その亜種や新種に対抗する術を持つことは非常に重要な取り組みだ。

 セキュリティベンダーのマカフィーは2021年7月6日、2021年第1四半期(1〜3月)の脅威動向を発表した。今期のトピックとしては、2021年5月にランサムウェア「Darkside」によって米国の石油パイプライン事業者コロニアル・パイプラインが操業を一時停止に追い込まれたのは記憶に新しいが、第1四半期にはどのような脅威が流行していたのか。過去のトレンドから今後のセキュリティ対策を考えていく。

2021年第1四半期に流行したマルウェアは?

マカフィーの櫻井秀光氏

 マカフィーの櫻井秀光氏(セールスエンジニアリング本部 本部長)によれば、2021年第1四半期に世界中で検出したユニークなマルウェアの数は、1秒あたり約11.47件だった。2020年の第3四半期では約9.8件、第4四半期は約10.8件と、高いレベルの推移が続いているという。

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