AIモデルの処理性能向上につながるキーワード「スパース性」とは NVIDIAが「TensorRT」の最新版を提供開始

NVIDIAは、同社のAIソフトウェアライブラリ「TensorRT」の最新版「TensorRT 8」の提供を開始した。2つの主要機能を強化し、AIモデルの精度向上や軽量化を支援する。

» 2021年07月26日 07時00分 公開
[ITmedia]

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 NVIDIAは2021年7月20日(米国時間)、「TensorRT 8」の提供を開始した。TensorRTは、同社製GPU向けのAI(人工知能)ソフトウェアライブラリだ。ディープラーニングによって構築したAIモデルの推論を高速化する。

 第8世代であるTensorRT 8は、次の2つの主要機能を強化した。

2つのキーワード「スパース性」と「量子化認識トレーニング」とは

 一つは「NVIDIA Ampereアーキテクチャ」のGPUが備える「スパース性」の強化だ。スパース性とは「物事は少数の情報から特徴を捉えられる」という性質で、画像解析の分野では、これを利用して画像データから学習に必要な一部のパラメータを抽出するスパースモデリングという技術も注目を集める。

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