「66%の攻撃がサプライヤーのコードに集中」欧州セキュリティ機関の最新調査

EUのネットワーク・情報セキュリティ機関が最近のサイバー攻撃に関する調査結果を発表した。それによると、サイバー攻撃の66%がサプライヤーに向けられており、今後その傾向は強まるとされる。

» 2021年08月06日 10時49分 公開
[後藤大地有限会社オングス]

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 2021年に入ってからサプライチェーンを標的としたサイバー攻撃が活発化している。サプライチェーンを標的とした攻撃には高い技術力と長期的な取り組みが必要だ。これはサイバー攻撃を実施しているアクターが高度に組織化されたグループである可能性を示しており、今後もさまざまなサプライチェーンが標的となる可能性を示唆している。

 欧州ネットワーク・情報セキュリティ機関(ENISA:European Union Agency for Cybersecurity)は2021年7月29日(現地時間)、サプライチェーンサイバーセキュリティ攻撃に注意喚起を行う記事を公開した。ENISAの調査によれば、サイバー攻撃の66%がサプライヤーのコードに集中していることが分かったと指摘している。2021年におけるサプライチェーン攻撃は前年と比較して4倍になると予測し、サプライチェーンサイバー攻撃への対応が早急に必要である点を強調している。

Understanding the increase in Supply Chain Security Attacks — ENISA ENISAが発表したレポート(ENISAのWebサイトより)

強力なセキュリティレベルを維持しても不十分 サプライチェーン攻撃の課題

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