2016年に発見され、IoTデバイスに多大な影響を与えた「Mirai」はいまだに健在だ。セキュリティ専門メディアが、Miraiによって構成されたbotネットによって大規模なDDoS攻撃が実行されたと報じた。
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セキュリティ専門メディア「eSecurity Planet」は2021年8月22日(現地時間)、セキュリティ企業のCloudflareが、IoTマルウェア「Mirai」のbotネットによって仕掛けられた記録的な分散型サービス妨害(DDoS)攻撃を撃退したと報じた。
Miraiは2016年に観測されたマルウェアで、監視カメラやWebカメラ、ルーターなどのLinuxベースのIoTデバイスに感染する。感染させたデバイスで他のデバイスを探索し、自己増殖を繰り返すという特徴を持つ。
eSecurity Planetによれば、今回のDDoS攻撃の規模は、Cloudflareが認識していた以前のほぼ3倍であり、Cloudflareの1日平均リクエスト数(Requests per second)の68%に相当するものだったという。
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