自社ブランドがフィッシング詐欺に悪用される時代、対策に必要な心構えとは?半径300メートルのIT

フィッシング詐欺件数の増加に加え、詐欺に悪用されるブランドの件数も増加傾向にあります。自社が被害に遭わないために私たちにはできることは何でしょうか。対策に有効な3つのドキュメントを紹介します。

» 2021年09月14日 07時00分 公開
[宮田健ITmedia]

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 今回は個人的に気になった情報を幾つか紹介します。一見、それぞれ性質の異なる情報ですが、根底にあるのは「守る側の団結力が求められている」ということだと思っています。

フィッシング詐欺の今を把握する

 まずはフィッシング対策協議会の月次報告書から、最新のフィッシング詐欺被害の状況を見てみましょう。報告数は引き続き増加傾向にある中、フィッシング詐欺に悪用されるブランドの件数も増加傾向にある点がポイントです。これは著名なサービスでなくても、自社ブランドが悪用される可能性があることを示しています。

 フィッシング対策協議会は、メールの文面だけでフィッシング詐欺を見破ることは困難とし、サービス事業者に「Sender Policy Framework」(SPF)だけでなく、DKIMを組み合わせた送信ドメイン認証技術「Domain-based Message Authentication, Reporting and Conformance」(DMARC)の導入を推奨しています。

フィッシングに悪用されたブランド件数(出典:フィッシング対策協議会の月次報告書)

フィッシング詐欺根絶に向けてできることは何か?

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