「MicrosoftがC/C++のRust移行を担う人材を募集」発言が波紋 一体なぜか?セキュリティニュースアラート

Microsoftの主席エンジニアは、AIとアルゴリズムを使った大規模コード移行に向けて、C/C++をRustに変換する研究開発の人材が必要である旨を発表した。この発言は大きな波紋を呼んでいる。一体なぜか。

» 2025年12月26日 07時00分 公開
[後藤大地ITmedia]

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 Microsoftで主席エンジニアを務めるギャレン・ハント氏は2025年12月20日(現地時間)、Microsoft全体からC/C++コードをRustに書き換えるという自らのチームに関する研究的取り組みと人材募集の背景を公表した。

 発端となった発言は大きな注目を集め、文脈を超えた解釈も拡散したため、同氏は補足説明を示し、本件は長期的研究の一環であり、特定製品の方針転換を示唆する内容ではないと整理されている。

「MicrosoftがC/C++のRust移行を担う人材を募集」発言が波紋 なぜか?

 ハント氏のチームが進める研究は、異なるプログラミング言語間の移行を可能とする技術基盤の構築に焦点を当てている。狙いは巨大な既存コード資産を将来に耐える形に変換する道筋を示す点にある。対象は単一製品に限定されず、企業規模で蓄積された多様なコード群全体を射程に収めている。

 掲げられた目標は、アルゴリズム基盤とAI基盤を統合し、大規模なコード変換を短期間で実現する点に置かれる。ソースコード全体を扱えるグラフ構造を形成し、その上でAIエージェントを制御する仕組みが中核となる。この基盤は既にコード理解分野で実運用されており、実験段階を越えた実績を持つ。

 募集されているPrincipal Software Engineerの役割は、この基盤を発展させ、大規模C/C++資産をRustに変換可能とする能力を拡張する点にある。Rustによるシステムレベル開発の実務経験が条件となり、コンパイラやデータベース、OS分野での知見が評価対象となる。経験が不足する領域についても、チーム内で習得する姿勢が求められている。

 チーム文化は成長志向を基盤とし、多様な背景を持つ人材が協調する点を特徴とする。大胆な課題設定を受け入れ、内外の顧客に価値を届ける姿勢が共有されている。AI技術の急速な変化に対応するため、固定観念に縛られない判断と実践が重んじられている。

 同チームはMicrosoft CoreAI内のEngineering Horizons組織に属し、スケーラブルなソフトウェア工学の将来像を探究する役割を担う。技術的負債を大規模に削減可能とする能力を創出し、社内で検証した成果を全社、産業全体に展開する道を切り開く点が使命とされている。

 ハント氏は当初、自身の投稿がここまで反響を受けることになるとは予想していなかったとしている。同氏が意図していたのはMicrosoftのC/C++コードをRustに移行するという研究的取り組みであり、特定製品のコードを置き換える計画ではない。ただし、当初の発表に含まれている「2030年までにMicrosoft全体のC/C++をなくす」という目標自体は撤回しておらず、現時点で明確に対象となる製品を示せないものの、目標自体に齟齬(そご)はないことになる。

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