量子自然言語処理向けツールキット「lambeq」がオープンソースで公開 ケンブリッジ・クオンタムQLNP普及に向けた第一歩か

ケンブリッジ・クオンタムは、量子自然言語処理向けツールキット「lambeq」をオープンソースとして公開した。Python 3.7以上に対応する。文章を量子回路に変換し、量子計算機を活用して自然言語処理アプリケーションを開発できる。

» 2021年10月21日 07時30分 公開
[ITmedia]

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 ケンブリッジ・クオンタム・コンピューティング・ジャパン(以下、ケンブリッジ・クオンタム)は2021年10月20日、量子自然言語処理(Quantum Natural Language Processing:QNLP)に向けアプリケーション開発ツールキット「lambeq」をオープンソースソフトウェアとして公開すると発表した。lambeqという名称は、数学者であり言語学者でもある故ヨアキム・ランベック(Joachim Lambek)氏にちなんだ。同社は「文章を量子回路に変換することができる世界初のQNLP用ソフトウェア開発ツールキット」としている。

自然言語処理を量子コンピュータで実行可能に

 lambeqはケンブリッジ・クオンタムがオープンソースとして提供している量子ソフトウェア開発プラットフォーム「TKET」と連携して動作する。量子計算機を活用して、自然言語処理(NLP)アプリケーションを開発できるという。同社は、自動対話やテキストマイニング、言語翻訳、音声合成、言語生成、バイオインフォマティクスなどの分野でlambeqの活用を想定している。

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