出品者の販売促進へ Amazonが無料のデータ分析サービス発表 戦略に物議もRetail Dive

Amazonに商品を出品する企業が消費者の検索データを分析することで販売を強化できる――。Amazonがそんな無料ツールをリリースする。一部で物議を呼びつつ、豊富なデータを武器に事業者とのつながりを深める戦略とは。

» 2021年11月26日 07時15分 公開
[Tatiana Walk-MorrisRetail Dive]

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Retail Dive

 Amazon.comは、同社のWebサイトに商品を掲載する外部の事業者向けに、新たなデータ分析基盤「Search Analytics Dashboard」を発表した。消費者がAmazonで商品を検索したパフォーマンスのデータを販売事業者に提供する。外部事業者との関係について米国議会による調査が進む中、Amazonの動向は注目されている。

 Search Analytics Dashboard機能は2022年初めにリリースされる予定で、同社の外部事業者向けブランド保護プログラム「Amazon Brand Registry」に登録する米国の事業者に無料で提供される。

 同ダッシュボードの「カタログ」および「クエリ」パフォーマンスセクションを使うと、自社商品に関連する上位の検索用語を確認でき、Amazonは「販売目標の到達プロセスを明確化できる」としている。コンバージョンに関する問題を発見したり、消費者の注目が下がった時期を特定したりすることも可能になる。

出品者の売り上げに貢献へ、データ分析を強化するAmazon そのやり方には物議も

 Amazonは既に、商品を出品する事業者向けのデータ分析機能を提供している。クリックデータやコンバージョンシェア、検索頻度ランクなどの洞察を提供する検索用語レポート機能だ。Search Analytics Dashboardは、商品のパフォーマンスについて、さらに多くの情報を提供するという。同社は事業者のブランディングをサポートするためのリソース作成に向けて、2020年に180億ドルを投資したと発表した。

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