クリスマス商戦壊滅の米国 それでも輸送会社は収益を上げるTransport Dive

港のフル稼働を進めても一向に解消しない米国の物流の大混乱はいつまで続くだろうか。ロジスティクス専門会社の決算発表はさぞ厳しいかと思いきや、実際には収益力を高めている状況が見えてきた。物流混乱に対策するための大型の投資も発表している。混乱の渦中で見せたしたたかな成長戦略を読む

» 2021年12月21日 10時00分 公開
[Jim StinsonTransport Dive]

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 2021年夏頃から深刻化した米国における物流の混乱は2021年が終わりを迎えようとする今も続いており、クリスマス商戦用に発注した商品がいまだに届かないと嘆く小売り事業者の声が連日報道される状況だ。貨物船の荷下ろしを担う港湾をフル稼働させても追い付かず、輸送に携わる人材も枯渇しており、人材を確保するための費用も高騰している。

 こうした状況から、ロジスティクス専門企業の業績はさぞ悪化していると思いきや、直近の四半期決算では驚きの数字と攻めの施策を打つ計画が聞こえてきた。

輸送大混乱の解決の糸口は? インターモーダルコンテナ構想

 ロジスティクス専門の企業であるJ.B. Huntは、トラックやスポット市場で非効率的に移動する貨物の問題を解消する施策を打ち出した。同社最高商務責任者兼エグゼクティブバイスプレジデント、シェリー・シンプソン氏は、10月の第3四半期決算説明会でこう語った。

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