“技術”だけでは不十分? 2022年以降のCIOに求められる5つの役割とは――米国アナリストが指摘CIO Dive

オフィスワークとテレワークを組み合わせたハイブリッドワークの導入を目指す企業が増加している。これを実現するためにCIOにはどのような役割が求められているのか。米国のアナリストが5つの役割を指摘した。

» 2022年03月04日 07時00分 公開
[Roberto TorresCIO Dive]

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CIO Dive

 2021年にビジネスの推進に専念していたテクノロジーリーダーは、今度はビジネスを変革に導くアドバイザーとしての役割が求められている。

 3000人のCEOを対象に実施したIBMの調査によると、CEOはCIO(最高情報責任者)とCTO(最高技術責任者)を今後数年間で最も重要な幹部と見なしていることが分かった。

 多くの企業がCIOの権限によって、自動化とハイブリッドワークテクノロジーの実装という2つのタスクがうまく進むことを期待している。Gartnerはこれらの開発で、2024年までに企業のチームのほぼ3分の1が上司なしで運営されるようになると予想する。

 これらの変化と並行して、予想外の事態も起きている。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のオミクロン株の影響拡大で、企業は初期のパンデミック対策に完全に戻ることなく、再び業務モデルを調整する必要に迫られている。これらの変化への対応にもCIOのインプットが必要だ。本稿で2022年以降のCIOに求められる5つの役割を紹介しよう。

役割1 CIOの職責に収益指標が含まれるようになる

 Forresterの予測によれば、2023年にはテクノロジー幹部の10人に1人が収益によって業績を評価されるようになるという。同社のマット・グアリーニ氏(シニアリサーチディレクター)は「現時点では、テクノロジー分野の多くの人が収益に責任を持っているわけではない」と話す。テクノロジー幹部の業績は具体的な金額ではなく、収益源のサポートという観点で評価されるのが現状だ。

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