守井流「SDGs」でハイブリッドワークセキュリティを確保せよあの17項目とはちょっと違う?

テレワークやハイブリッドワークのセキュリティを確保したいと考える企業の中には、何から始めればいいか悩むところも多いはずだ。「ITmedia Security Week 2022春」の講演でレオンテクノロジーの守井氏が、真っ先に対処すべき17項目を発表した。

» 2022年03月15日 10時00分 公開
[宮田健ITmedia]

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 昨今、オフィスワークとテレワークを組み合わせた「ハイブリッドワーク」の導入を目指す企業が増えており、これに向けたセキュリティの確保は企業にとって喫緊の課題だ。

 アイティメディア主催のオンラインセミナー「ITmedia Security Week 2022春」(2022年2月28日〜3月7日)の2日目は「ハイブリッドワークセキュリティ」をテーマに、バラエティに富む講演が並んだ。本記事は、レオンテクノロジーの守井浩司氏(代表取締役社長)による基調講演「攻撃者の痕跡を求めて 〜コロナ禍のフォレンジックで見た実態〜」をレポートし、テレワークやハイブリッドワークのセキュリティ構築のヒントを探る。

フォレンジックを通じて見えてきた「コロナ禍での事件/事故」

レオンテクノロジー 守井浩司氏

 レオンテクノロジーはセキュリティ診断サービスやセキュリティインシデントの調査、対応などフォレンジック関連のサービスを提供する企業だ。守井氏ははじめに、2020〜2021年を振り返り、コロナ禍での主要なセキュリティトピックとして以下を挙げた。

【2020年のセキュリティトピック】

  • テレワーク立ち上がり期のVPNを狙った攻撃による事件や事故
  • マルウェア「Emotet」関連の調査の増加
  • テレワークによるBYODの影響でのサポート詐欺の増加

【2021年のセキュリティトピック】

  • VPN環境の脆弱(ぜいじゃく)性放置による事件や事故
  • テイクダウンによるEmotet関連のフォレンジック調査の減少
  • マルウェア/ランサムウェアの感染被害
  • CMSの脆弱性を突いた改ざん事故

VPNを標的にしたサイバー攻撃はやはり多い

 これらのセキュリティトピックの中で守井氏が特に注目するのが「VPN機器を狙う攻撃」と「サポート詐欺」だ。

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