まだまだ足りない「Emotet」対策 決定打がないからこそ必要なことは?半径300メートルのIT

依然猛威を振るうマルウェア「Emotet」ですが、個人的にはまだまだ対策が進んでいないと感じます。「自分は関係ない」と思わず、当事者意識を持って対策を講じるにはどうすればいいのでしょうか。

» 2022年03月15日 07時00分 公開
[宮田健ITmedia]

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 マルウェア「Emotet」による攻撃が激化しています。JPCERTコーディネーションセンター(JPCERT/CC)は2022年3月8日、注意喚起を更新して「2022年2月の第1週からEmotetの感染が急速に拡大していること」「2022年3月にはメール送信に悪用される可能性のある.jpメールアドレス数が、2020年の感染ピーク時の約5倍以上に急増していること」を報じました。

JPCERT/CCが提示するEmotet感染メールの例(出典:JPCERT/CC「マルウェアEmotetの感染再拡大に関する注意喚起」)
Emotet感染の確認方法と対策

Emotetの危険性について周知はまだまだ足りない?

 Emotetは2014年に登場した歴史のあるマルウェアです。2021年1月には欧州刑事警察機構(Europol)のシャットダウンオペレーションによってテイクダウンされましたが、同年11月には活動再開が報じられています。

 これまで複数のセキュリティベンダーがEmotetの注意を喚起してきましたが今も被害は拡大しており、個人および企業間のマルウェア対策全般が進んでいないことが分かります。筆者も家族をはじめ、ITに詳しくない知人にEmotetについて聞いてみたものの、答えは想像通りでした。

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