自社業務なのに自動化は"外注任せ"? ハイパーオートメーションの実現を阻む障壁は業務自動化の現在地を探る

RPAやiPaaSを活用した業務自動化に取り組む上で何が障壁となるのか。ITmedia エンタープライズが実施した調査から業務自動化における企業の実態が明らかになった。

» 2022年03月24日 07時00分 公開
[ITmedia]

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 RPAやiPaaS(integration Platform as a Service)などの自動化ツールを活用した業務の自動化は、依然としてデジタルトランスフォーメーション(DX)推進の主要テーマの一つだ。特に近年は、業務全体を一気通貫で自動化する"ハイパーオートメーション"の実現を目指す企業が増えている。

 ITmedia エンタープライズ編集部は2021年6月14日〜9月13日で、従業員数300〜1万人以上の規模に勤める当メディアの読者を対象に調査を実施し、433件の有効回答を得た。本稿は調査結果の一部を紹介し、業務自動化に関する企業の"現在地"を明らかにする。

調査結果から判明した業務のデジタル化を阻む障壁は

 まずはRPAを活用できる「繰り返し作業」が業務で占める割合を見ていこう。自社の業務の一部で「繰り返し作業」や「単純な確認作業」「定型的なデータ入力」が発生すると回答した割合は61.7%、業務の半分でこれらが発生すると回答した割合は17.6%、業務の大半を上記作業が占めると回答した割合は5.5%だった。一方でこれらの作業がほとんど発生しないと回答した割合は15.2%を占めた。

 職種別で見ると下図の結果となり「管理・バックオフィス系」「営業」といった職種で業務自動化の余地が大きいことが分かる。

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