トヨタコネクティッドとマイクロソフト、AIとコネクティッドカーを組み合わせたプロジェクト推進

トヨタコネクティッドと日本マイクロソフトはAIやIoT、コネクティッドカーを組み合わせたプロジェクトを進めている。社会課題を解決するプラットフォームの提供を目指す。

» 2022年04月05日 07時00分 公開
[ITmedia]

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 トヨタコネクティッドと日本マイクロソフトは2022年4月4日、両社が協力してAI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)、コネクティッドカーを組み合わせたプロジェクトを進めていることを明らかにした。プロジェクトはさまざまなIoTデバイスを利用するが、バックエンドは「IoT Edge Hub」や「Cosmos DB」などの「Microsoft Azure」のサービス群を採用する。

 同プロジェクトは2011年の東日本大震災発生時に2社が取り組んだ被災地における避難や救援、物流などを支援する地図サービス「通れた道マップ」を起源とする。今回のプロジェクトでは当時のチームを再結成し、新たなメンバーも加わった。

ローコストで簡単に実装可能、しかも後付けも可能なソリューション

 トヨタコネクティッド 専務の藤原靖久氏は同プロジェクトの背景について、「現在日本では、少子高齢化や過疎化が進んでおり、安心・安全に移動できる利便性の高い効率的なサービスが求められていると同時に、社会やビジネスの持続可能性が問われるようになっている。(中略)自動車業界ではコネクティッドや電動化、自動運転などの台頭で大変革期を迎えており、車の利用形態もカーシェアリング、ライドシェアリング、サブスクリプションなど多様化が進み、車の販売からサービスの提供へとビジネスがシフトしつつある」と語る。

 同プロジェクトにおける2社の役割としては、トヨタコネクティッドは「人、クルマ、社会をつないで豊かなモビリティ社会の創造」をビジョンを掲げ、モビリティサービスプラットフォームの開発に取り組むとともに、デジタルとリアルを融合させた異業種連携と新たな移動体験の創出に取り組む。

 日本マイクロソフトは、AIやIoT、デバイス管理の最新技術を盛り込み、セキュリティも保証するモビリティサービスプラットフォームをクラウドを活用して構築、継続的な技術アップデートを通じてモビリティサービスのを発展を支援する。

 同プロジェクトは「誰でも実装できる後付け可能で簡単な汎用的かつローコストなソリューション」をコンセプトとしてプラットフォームを提供する。具体的なソリューションは以下の通りだ。

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