デジタル庁新デジタル監の浅沼 尚氏が就任会見を行った。同氏は会見で「生活者視点のサービスをつくる」と抱負を語りつつ、同庁の組織づくりに課題があることを認めた。
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デジタル庁は2022年4月26日、同庁事務方トップであるデジタル監に同日就任した浅沼 尚氏の就任会見を開催した。会見には牧島かれん大臣も同席した。
会見で浅沼氏は「私の使命は生活者視点のサービスをつくり、それを届けるチームを作ることだ」と抱負を語った。
浅沼氏は慶應義塾大学大学院理学研究科修了後、東芝アメリカ情報システム社やオーストラリアのソフトウェア会社であるTigerspike(現Concentrix Catalyst)に勤務し、2018年フィンテックを手掛けるJapan Digital DesignのCXO(最高体験責任者)に就任した。2021年9月の発足当初からデジタル庁のCDO(最高デザイン責任者)を務めてきた。
「民間時代はデジタルサービスを作る、デザインチームを立ち上げるという2つの役割を担いつつ、他企業のコンサルティングも行ってきた。これらの経験で培った知見がデジタル庁という新しい組織で役立つと思う」(浅沼氏)
浅沼氏の専門はシステムデザインだ。「デザインの本質は、人間中心のアプローチで課題を解決することだ。それを踏まえて2つの分野に取り組みたい」と新デジタル監としての抱負を語った。
浅沼氏が会見で明らかにした注力ポイントは次の2つだ。
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