これからのITサービスはどう変わっていくか――NTTデータの新中期経営計画から読み解くWeekly Memo(1/2 ページ)

エンタープライズIT市場においてDXが注目される中、従来のITサービスはこれからどう変わっていくのか。NTTデータの新中期経営計画から読み解きたい。

» 2022年05月16日 13時00分 公開
[松岡功ITmedia]

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事業環境の変化とNTTデータの目指す姿とは

 エンタープライズIT市場は今、DX(デジタルトランスフォーメーション)が注目の的だが、業務システムの開発・構築・運用を中心とした従来のITサービスは、これからどう変わっていくのか。また、それをなりわいとしてきたシステムインテグレーター(以下、SIer)はDXに対応していけるのか。

 今回はこうした疑問への対処策を、日本を代表するSIerであるNTTデータが2022年5月12日に発表した新中期経営計画(2023年3月期〜2026年3月期)から読み解きたい。

 発表会見に臨んだNTTデータ社長の本間 洋氏による説明から、ITサービス分野の今後の変化を感じられる内容を以下に順次、紹介していこう。

Photo NTTデータ社長の本間 洋氏

 まず、これからの事業環境の変化について本間氏は「社会を取り巻く環境は大きく変化しており、企業には事業の推進と同時に、さまざまな社会課題の解決や地球環境への貢献が求められている」との見方を示した。(図1)

Photo 図1 社会を取り巻く環境変化(出典:NTTデータの発表資料)

 その中で、社会トレンドの変化については「地球環境の保全やつながるモノの拡大、消費・生活スタイルの変化など、ITとデジタルの普及によって企業活動から消費・生活スタイルまで大きく変化しており、企業が対応しなければならない課題やニーズは複雑化・多様化している」と説明した(図2)。

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