AWSがモダンなデータ分析環境に本腰 主要サービスをサーバレス提供

「ハイパースケーラー」として世界的にも高いシェアを誇るAWSが、モダンデータ分析環境の提供に本気を出す。主要なサービスをサーバレスで提供し、スケーラブルなデータ分析環境をオンデマンドで利用できるようになる見込みだ。

» 2022年07月20日 11時00分 公開
[原田美穂ITmedia]

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 Amazon Web Serviceは2022年7月12日(現地時間)、3つの新しいデータ分析関連サービスを発表した。いずれもサーバレス型で提供する。

 新たに提供を開始するのはサーバレス型のビッグデータ分析サービス「Amazon EMR Serverless」、サーバレス型のストリームデータ処理サービス「Amazon MSK Serverless」、サーバレス型のデータウェアハウスサービス「Amazon Redshift Serverless」の3つだ。AWSはこの3つとフロントエンド側のBIサービスなどを組み合わせることで「モダンなデータ分析基盤」を提供するとしている。

AWSが示した「モダンなデータ分析に必要な3つの要素」(出典:アマゾン ウェブサービス ジャパン発表資料)

AWSが提供するモダンなデータ分析技術スタック

 ここのところ、クラウド型のデータ分析基盤や周辺技術を提供するITベンダーの一部で「モダンデータスタック」(Modern Data Stack)を提唱する動きがある。詳細な定義はないものの、「最新のデータスタックがクラウドでホストされ、ユーザーによる技術的な設定がほとんど必要ないこと」を特徴としており、「導入や利用に当たっての技術ハードルが低く、データ接続や処理に工数を割かずに使えること」が条件とされる。

 モダンでクラウドネイティブなデータ分析環境を求めるトレンドに対して、クラウドテクノロジーの提供で業界をリードしてきたAWSが示した回答と見てもよいだろう。

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