「クラウドのコスト増加をどうにか抑えられないだろうか」――。そんな悩みを解決するのがFinOpsです。FinOpsの基本を踏まえた上で、コスト削減には具体的にどのような方法があるのでしょうか。連載第3回となる今回は、「FinOpsの実践」について解説します。
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欧米を中心に広まりつつあるクラウドのコスト最適化の考え方、「FinOps」についてご紹介する本連載。連載第1回はFinOpsが注目される背景について解説し、連載第2回(前回)はFinOpsの基本について紹介しました。
前回紹介したように、FinOpsは「Inform」(可視化)、「Optimize」(最適化)、「Operate」(実行)の3つのフェーズを繰り返す活動です(図1)。
Informフェーズで実施したコスト割り当ての結果を基に、Optimizeフェーズでは「このようにすればコストを最適化(削減)できるのではないか」という打ち手の案を考え、Operateフェーズでその案を評価・判断して実行します。
では、「クラウドのコストを最適化する」ための具体的な打ち手とはどのようなものでしょうか。
本連載は欧米を中心に広がる「FinOps」というクラウドコストを最適化するための考え方や、実践方法を解説していきます。守りのクラウド採用ではなく、攻めのクラウド採用を考えるとき、企業にとってコストの適正化は避けられない問題です。世界のリーダー達が取り組むFinOpsとは企業をどのようにサポートするのかを解説していきます。
今日、「3大クラウド」とも呼ばれる「Amazon Web Services」(以下AWS)、「Microsoft Azure」(以下Azure)、「Google Cloud」はいずれも「自社が提供するクラウドサービス上でITシステムを設計、実行するための原理原則的な考え方」や「ベストプラクティス」をまとめたフレームワークを公開しています。
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