企業が取り組むDXにおいて、デジタルによってビジネス変革を進めるにはどうすればよいのか。ビジネスを創出する人材を育成できるのか。NTTデータの取り組みから解き明かす。
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昨今、業種に関わらず、DX(デジタルトランスフォーメーション)に取り組む企業が増え、それに伴ってDX人材を自社で採用、育成しようという動きが活発化している。しかし、DXの核心はデジタルを活用して「ビジネスを変革する」ことにあるので、DX人材はデジタルスキルもさることながら、ビジネスを創出する能力が求められる。
この点については本連載でもたびたび指摘してきたが、まだまだ認識として浸透していないというのが筆者の実感だ。DXがバズワードとなっていろいろなところで使われることへの懸念の声もあるが、どのような形であれ、デジタル化を進めるのは悪いことではない。ただ、ビジネスを創出するDX人材を育成するのはそれほど簡単ではない。今後、多くの企業がそのジレンマに頭を悩ませるのではないかと危惧している。
こうした問題意識を抱いていたところ、NTTデータが「ビジネスディベロッパ」(以下、BD)と名付ける職務の人材育成に取り組んでいることを知ったので取材を申し入れたところ、同社の下川 桂氏(コーポレート統括本部 人事本部 人事統括部 人財開発担当 部長)から話を聞くことができた。果たして、BDの育成は上記の問題を解消する手だてなのか。
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