OpenSSLが「緊急」の脆弱性に対処 2022年11月1日に新バージョンをリリース

OpenSSLプロジェクトは2022年11月1日にセキュリティアップデートバージョン「OpenSSL 3.0.7」を公開すると発表した。深刻度「緊急」(CRITICAL)の脆弱性に対処するとされており、リリース後には迅速なアップデートの適用が求められる。

» 2022年10月29日 07時00分 公開
[後藤大地有限会社オングス]

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 OpenSSLプロジェクトは2022年10月25日(現地時間)、同年11月1日の13〜17時の間に「OpenSSL 3.0.7」を公開すると発表した。

OpenSSLプロジェクトは、OpenSSL 3.0.7のリリースを発表した(出典:OpenSSLプロジェクトのWebサイト)

11月1日のリリース公開後はすぐに対応を

 OpenSSLプロジェクトによれば、今回のアップデートは「緊急」(CRITICAL)の脆弱(ぜいじゃく)性に対処するためのものだ。リリースに備えてユーザーには準備期間が設けられており、公開され次第迅速にアップデートを適用してほしいという意図がうかがえる。

 OpenSSLでは、2014年に見つかった「CVE-2014-0160」いわゆる「Heartbleed」の名称で呼ばれる深刻な脆弱性が話題を集めた。それまで安全な通信を実現する基盤として広く利用されてきたOpenSSLに脆弱性が存在していたという事実は驚きを持って迎えられた。

 今回リリースが予定されるOpenSSL 3.0.7で修正される脆弱性の深刻度は「緊急」とされており、CVE-2014-0160よりもリスクが高い可能性がある。今後の情報アップデートに注視し、迅速に対処することが求められる。

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