OT、IoT領域のSOCサービスを強化 NECネッツアイ

NECネッツエスアイはTXOne Networks Japan、テリロジーと連携して、産業セキュリティ運用サービスを強化、新たにOT/IoT領域でもサービスを提供する。

» 2023年07月21日 07時00分 公開
[後藤大地有限会社オングス]

この記事は会員限定です。会員登録すると全てご覧いただけます。

 NECネッツエスアイは、運用・制御技術(OT)やIoT(モノのインターネット)におけるセキュリティ向上に向けて、TXOne Networks Japanおよびテリロジーとの提携を発表した。

 NECネッツエスアイのセキュリティオペレーションセンター(SOC)を活用し、TXOne Networksの「Edgeシリーズ」およびテリロジーの「Nozomi Networks Guardian」を産業セキュリティ運用サービスに組み込む。OT/IoT環境のセキュリティ脆弱(ぜいじゃく)性管理から脅威検知・遮断、セキュリティ運用までをサポートし、よりセキュアな環境を実現する。

NECネッツエスアイ、TXOne Networks、テリロジーがOT/IoTのセキュリティ対策で提携|NECネッツエスアイ(出典:NECネッツエスアイのWebサイト)

NECネッツエスアイ、TXOne Networks Japan、テリロジーが提携: サイバーセキュリティの強化へ

 具体的にはNECネッツエスアイのセキュリティオペレーションセンター(SOC)を利用した「産業セキュリティ運用サービス」のラインアップに、TXOne Networksのセキュリティソリューションである「Edgeシリーズ」と、テリロジーが国内代理店として販売するOT/IoTセキュリティソリューション「Nozomi Networks Guardian」を追加する。OT環境におけるセキュリティ脆弱性管理から脅威の検知・遮断、セキュリティ運用までのトータルサポートが可能となり、セキュアなOT/IoT環境の実現を支援するとしている。

 従来、製造業の工場や通信環境は閉鎖ネットワークが主流だったが、OTやIoTの適用が進み、外部のネットワークとつながったことでサイバーセキュリティ脅威の懸念が高まっている。

 このような現場では、稼働が始まると装置を止めてファームウェアのアップデートを適用することが難しく、サイバーセキュリティ脅威者にとって格好の侵入経路になっている。

 製造業はサイバーセキュリティ脅威者が常に高い関心を持つ分野であり、繰り返しサイバー攻撃を試みている。一度侵入を許すと気が付かないまま長期に亘って内部への不正アクセスを許すことにもつながりかねないため、高いレベルでの警戒監視と対応が必要だが、対策や体制整備が追いついていない企業もある。

 今回NECネッツエスアイ、TXOne Networks Japan、テリロジーの3社によるサービスの提供は、こうした環境に対する脅威検知やセキュリティ運用を強化するものとして注目される。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ