iPaaS「HULFT Square」を欧米地区でも展開 セゾン情報製造業に焦点 GXやサプライチェーン連携、ERP連携も

セゾン情報システムズは、マネージド型iPaaS「HULFT Square」を2023年10月から欧米でも提供を開始する。国内既存ユーザーの中でもグローバルで事業を展開する製造業をターゲットにする計画だ。

» 2023年08月29日 07時48分 公開
[荒 民雄ITmedia]

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 セゾン情報システムズがiPaaS(integration Platform as a Service)プラットフォーム「HULFT Square」を2023年10月5日(現地時間)から欧米市場で提供を開始する。国内では2023年2月9日に提供を開始していた。

 同社は2026年3月期末に米国法人であるHULFT, Inc.が提供する既存のマネージドサービス5つ(「HULFT Managed Integration Service」「HULFT Transfer」「HULFT Data Capture」「HULFT Business Intelligence」「HULFT EDI」)とHULFT Squareで50契約を目指すとしている。

製造業を中心とした欧米でのデータ連携ニーズに対応

 欧米においては、主に製造業と自動車メーカーおよびサプライヤーにおけるサプライチェーンマネジメントをターゲットとする計画だ。具体的には以下の業務領域での採用を目指す。

  • 製造業の受発注システムにおけるEDIやデータキャプチャ
  • 人事管理における人事データの自動処理
  • 財務経理における経費精算や請求書処理
  • 顧客管理システムとの連携
  • 脱炭素のCO2排出量の測定
  • 各種ERP連携
  • BI、データウェアハウス連携

 同社は欧米市場での提供開始に合わせ、Amazon Web Services(AWS)が米国で開催する年次グローバルイベント「AWS Re:Invent 2023」への出展も決定した。

 セゾン情報システムズでは、同社既存ソリューション「HULFT」「DataSpider」の国内に置ける導入企業が1万1295社(2023年3月末時点)あり、このうち111社が2022年度「Fortune Global 500」企業であることを挙げ、HULFT Squareはこれらグローバル企業のファイルおよびデータ連携の課題解決につなげられるとしている。

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