グーグル・クラウド・ジャパンは大規模言語モデル「PaLM 2」とコード生成・補完用の基盤モデル「Codey」が日本語対応したと発表した。
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グーグル・クラウド・ジャパンは2023年8月22日、ML(機械学習)プラットフォーム「Vertex AI」において、大規模言語モデル(LLM)「PaLM 2」と、コード生成・補完のための基盤モデルである「Codey」が日本語対応したと報告した。
顧客はこれによって、PaLM 2やCodeyを利用して生成AI(人工知能)を組み込んだ日本語を利用したアプリケーションで顧客体験を向上させることが可能になる。
グーグル・クラウド・ジャパンによると、PaLM 2の日本語は「J.TEST実用日本語検定」の上級者向けレベル(A-Cレベル)において、94%正解するというベンチマークがあり、細かいニュアンスの理解や生成が可能だという。
PaLM 2の日本語版は既に、ソフトバンクやニトリ、三菱UFJ銀行といった以下の顧客にプレビュー版で提供されている。
PaLM 2を含む基盤モデルには、Vertex AIの生成AIサポート機能の一部である「Responsible AI」機能が組み込まれている。これによって、顧客がアプリケーションに組み込む際に、有害なコンテンツや予期せず有害となる可能性のあるコンテンツの生成を防げるようになる。
グーグル・クラウド・ジャパンは「プレビュー期間を通じて日本語向けの細かな調整を実施し、顧客が日本語で安心してPaLMをはじめとする生成AIを利用できる環境を整えた」としている。
PaLM 2やCodeyの日本語版は2023年8月22日から「Generative AI Studio」でテストや設計、自社データを使ったチューニングが利用可能になっている。
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