Amazon、出品者の商品説明文の作成を支援する生成AIを発表Retail Dive

eコマース大手のAmazonとeBayは、生成AIを活用して出品者の商品出品をより迅速かつ容易にしようとしている。

» 2023年10月19日 08時00分 公開
[Tatiana Walk-MorrisRetail Dive]

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Retail Dive

 Amazonは2023年9月13日(現地時間)、商品説明文の作成を支援する生成AI(人工知能)を導入すると発表した(注1)。

 この大規模言語モデル(LLM)は、Amazonの出品者が発した幾つかの単語を使って、タイトルや商品詳細、箇条書きリストをはじめとした商品説明を作成する。出品者は説明文を編集し、Amazonカタログに直接投稿できる。

 Amazonの出品者は過去数カ月間、この機能を試してきた。同社によると、現時点で大半の出品者がAIの作成した商品説明を利用しているという。

AIが生成する正確な商品説明文は顧客の購買行動にも好影響

 Amazonは2023年8月、購入者からの商品レビューを要約するためにAIを使用する計画を発表しており(注2)、米国の一部のモバイルユーザー向けにこの機能をテストしている。今後数カ月でより多くの顧客に公開する予定だ。

 Amazonは「販売者がAIを活用し、迅速かつ正確な商品説明を書くことで、顧客がより簡単に商品を見つけられる」としている。さらに、同社は販売者向けの会議 「Accelerate 2023」で、新たな生成AI機能を使用する計画も明らかにしている。

 Amazonのロバート・テキエラ氏(セレクション&カタログシステム担当バイスプレジデント)は「私たちの生成AIは、多様な情報源や潜在的知識、論理的推論を学習することで、商品情報を推測することを学んでいる」としている。

 一方、商品説明プロセスに生成AIを組み込んでいる大手eコマースはAmazonだけではない。eBayは2023年9月、出品者が生成AIを使って画像から商品詳細を推定し、商品説明を生成する「マジカルリスティング」ツールを発表した(注3)。

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