FortinetはFortiOSのセキュリティ脆弱性CVE-2024-21762を公表した。この脆弱性はsslvpndに存在し、CVSS v3で緊急度「Critical」スコア9.6と評価された。対象製品は幅広いバージョンに及び、未承認コード実行のリスクがある。
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Fortinetは2024年2月8日(現地時間、以下同じ)、「FortiOS」に領域外書き込みによるセキュリティ脆弱(ぜいじゃく)性CVE-2024-21762が存在すると発表した。この脆弱性はsslvpndに存在し、共通脆弱性評価システム(CVSS)v3でスコア値9.6、深刻度が緊急(Critical)と分析されている。対象となる製品はFortiOS 6.0系から7.4.2までおよび「FortiProxy」の複数バージョンにわたる。このセキュリティ脆弱性を悪用された場合には、許可されていないコードやコマンドが実行される危険性がある。
Fortinetは影響を受ける全てのユーザーに対して速やかに対応版へのアップデートを推奨しており、一時的な回避策としてSSLを無効化することも提案している。CISAも注意喚起しておりすでに悪用されていることを警告している。
セキュリティ脆弱性の影響を受けるとされる製品およびバージョンは次の通りだ。
セキュリティ脆弱性が修正された製品およびバージョンは次の通りだ。
次の製品およびバージョンに関してはセキュリティ脆弱性が修正されたバージョンに移行する必要があるとされている。
SSLを無効化することで問題を一時的に回避することができる。なお、Webモードを無効化しても回避策とはならない点に注意が必要だ。Fortinetは「このセキュリティ脆弱性がすでに広く悪用されている」と指摘しており、該当するユーザーは迅速にアップデートを適用することが望まれる。アップデート手順は「Upgrade Path Tool Table」で確認できる。
今回見つかったセキュリティ脆弱性については、米国土安全保障省サイバーセキュリティ・インフラストラクチャーセキュリティ庁(CISA)も注意喚起している。同庁は「Known Exploited Vulnerabilities Catalog」カタログに追加し、既に悪用されていることを公表して警戒を呼びかけている。
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