ヤマハ発動機は、従来の積み上げ型予算プロセスではなく、KPIコミットメント型予算プロセスを採用した。その実現方法とは。
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ヤマハ発動機は、最新デジタル技術やデータの戦略的活用による事業運営のアップデートを重要テーマとし、DX(デジタルトランスフォーメーション)戦略を推進している。
DX戦略の一環として、従来の積み上げ型予算プロセスではなく、本社経営陣と本社事業本部長の双方が策定したシナリオをベースに予算目標を事前に合意する「KPIコミットメント型予算プロセス」を採用した。
PwCコンサルティングとSAPジャパンは2024年2月28日、ヤマハ発動機のDX戦略の一環として、「SAP Business Planning and Consolidation」(以下、SAP BPC)によって予算管理システムをグローバルで稼働させたと発表した。
ヤマハ発動機は、DX戦略を支える経営基盤として2019年にSAP製品を採用し、グローバルにおける業務の標準化や効率化、データドリブン経営を実現するデジタル改革に取り組んできた。
SAP BPCの導入では従来の「積み上げ型予算プロセス」ではなく、本社経営陣や本社事業本部長の双方が経営や事業のシナリオを策定し、そのシナリオをベースに予算目標を事前に合意する「KPIコミットメント型予算プロセス」を採用したことで、目標達成に向けた施策検討に注力できるという。
PwCコンサルティングは、国内のSAP BPCの導入支援実績に加え、グローバル予算制度の改革で得た経験と方法論を活用し、新予算システムの導入およびKPIコミットメント型予算プロセス構築を支援した。
ヤマハ発動機は「シンプルを力に、ヤマハ発動機を強靭にする」というテーマに基づき、今回構築された経営基盤で2030年の長期ビジョン「ART for Human Possibilities〜人はもっと幸せになれる〜」の実現を目指すとしている。
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