Microsoftは2024年4月1日から「Copilot for Security」の提供を開始した。Copilot for Securityは、新しいMicrosoft Entraのスキルを搭載し、IDとセキュリティインシデントの解決を支援する。マイクロソフトはプロンプトの実例も公開した。
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日本マイクロソフト(以下、マイクロソフト)は2024年4月7日、生成AIソリューション「Microsoft Copilot for Security」(以下、Copilot for Security)の一般提供を同年4月1日から開始したと発表した。スタンドアロンのCopilot for Securityには「ユーザーの詳細」「グループの詳細」「サインインログ」「監査ログ」「診断ログ」といった「Microsoft Entra」の新しいスキルが搭載されている。
マイクロソフトによると、Copilot for Securityに搭載された新しい機能によって、ID関連のリスクとサインイン問題の解決を支援し、ID管理者は侵害を保護できるようになる。
マイクロソフトは、ID管理者が自然言語のプロンプトを使ってCopilot for Securityの新しいMicrosoft Entraのスキルを日常業務にどのように使えるかの例として以下の項目を挙げている。
Microsoftはプロンプトの使用例として「3月5日にユーザー名『Rashok』によって開始されたアクションの監査ログを表示してください」のようにプロンプトに指示を出し、以下のような返答が得られた事例も紹介している。
2024年3月5日、Ravi Ashok(ユーザーID: d7972ccc-82b3-4ea5-a3b4-7902de3f986c)という名前のユーザーによって、Entra ID監査ログに関連する一連のアクティビティーが開始されました。全てのアクティビティーが成功しました。主なアクティビティーの概要は以下の通りです。
1.ユーザーがアクセスパッケージの割り当てを要求: この操作は23:48:07.20892257に実行されました。ターゲットリソースは、IDが90425fa0-9141-4930-92d0-7d6808959d65のAccessPackageAssignmentRequestでした。リクエストの状態は「Submitted」に更新され、さらにリクエストの状態が「Accepted」に更新されました
2.アクセスパッケージ割り当てリクエストの自動承認: この操作は23:48:11.1376478Zに実行されました。ターゲットリソースは、IDが90425fa0-9141-4930-92d0-7d6808959d65のAccessPackageAssignmentRequestでした。リクエストの状態が「Delivering」に更新され、さらにリクエストの状態が「AutoApproved」に更新されました
3.アクセスパッケージのリソース割り当ての完了: この操作は23:48:15.0048206Zに実行されました。ターゲットリソースタイプは「Other」で、IDはaf8e1455-b4c5-430d-868f-aa4e76258518でした。ステータスが「Fulfilled」に更新されました
Copilot for Securityは従量課金のライセンスモデルを採用しており、大企業だけでなく中小企業や従来のモデルでは使用できない組織でも利用できるようにしている。マイクロソフトは、従量課金ベースによってニーズと予算に応じて使用量とコストを調整できると説明している。
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