日立製作所はプライチェーン強化を支援する「TWX-21 サプライチェーンプラットフォーム」を発表した。データ駆動型の戦略的調達やリスク管理、BCPやESG評価の連携を実現し、効率的な調達やグローバルリスクの検知を提供する。
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日立製作所は2024年11月12日、「TWX-21 サプライチェーンプラットフォーム」(TWX-21 SCPF)を発表した。TWX-21 SCPFは、価格推移分析やサプライヤーリスクの分析、BCPサービスやESG評価と連携して、持続可能で強靱(きょうじん)なサプライチェーンの構築を支援するものだ。
サプライヤー管理サービスとサプライチェーンリスク可視化サービスを通じて、適正コストでの調達、環境・人権への配慮、自然災害や地政学リスクの影響範囲の可視化も実現した。日立は、今後も機能強化を進め、戦略的調達とリスク管理の高度化を支援するとしている。
TWX-21 SCPFは、価格推移分析による適正コストでの調達や、サプライヤーリスクの分析に基づいた分散購買など多面的なサプライヤー評価や調達業務の品質向上を提供する。サプライチェーンリスク管理クラウド「Resilire」のBCP(事業継続計画)サービスやESG(環境・社会・ガバナンス)評価機関のデータベースと連携することで、サプライチェーン構造の可視化やSNSを活用したグローバルでのサプライチェーン寸断リスク(災害・事故・インフラ停止・地政学など)の検知、サプライヤー評価情報の自動更新を実現した。
TWX-21 SCPFには「サプライヤー管理サービス」と「サプライチェーンリスク可視化サービス」という2つの主要なサービスが含まれている。
サプライヤー管理サービスはESG観点を含めサプライヤーを評価するためのさまざまな情報を集約し効率的に管理するサービスで、財務情報だけでなく、環境や人権への取り組みといったESGに関する情報を一元的にすることが管理できるようになる。
サプライチェーンリスク可視化サービスは自然災害や事故などサプライチェーン上のリスクと影響範囲を迅速に検知・可視化するもので、サプライチェーン構造をツリー形式で視覚的に管理することで二次サプライヤー以降の上流まで含むリスクの把握を支援する。また自然災害やインフラ停止などの外的リスク情報を自動で検知して影響範囲を特定する機能や、SNSやメディアなどからグローバルなリスク情報を検知する機能も提供する。
近年、激甚災害や地政学リスクなどの不確実性が高まり、サプライチェーンの脆弱(ぜいじゃく)性が指摘されている。また、企業には環境や人権に配慮した持続可能な調達が求められている中で、TWX-21 SCPFはこれらの課題に対応できる包括的なリスク管理と効率的なサプライチェーン運営を支援するプラットフォームだ。日立は今後もTWX-21 SCPFの機能強化を進め、製造業を中心とした企業の価値向上や持続可能な成長に貢献していく方針だ。
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