Chromeに深刻な脆弱性が見つかった。これを悪用するとリモートの攻撃者によって任意のコードを実行されるリスクがある。影響を受けるバージョンを利用している場合、迅速にアップデートを適用することが推奨される。
この記事は会員限定です。会員登録すると全てご覧いただけます。
セキュリティニュースメディアの「Securityonline」は2025年1月7日(現地時間、以下同)、「Google Chrome」(以下、Chrome)に深刻な脆弱(ぜいじゃく)性が存在することが報じられた。この脆弱性が悪用された場合、攻撃者に遠隔で任意のコードが実行される可能性がある。
指摘されている脆弱性の脆弱性情報データベース(CVE)は以下の通りだ。
CVE-2025-0291は、セキュリティ研究家のPopax21氏によって発見され、2024年12月11日にGoogleに報告された。これらの脆弱性はプログラムがデータを本来の型とは異なる型として扱う際に発生する。このような誤りはV8エンジンにおいて境界外メモリアクセスを引き起こし、攻撃者がWebブラウザをクラッシュさせたり、メモリを操作したり、任意のコードを実行したりする足掛かりとなる。こうした高度な攻撃が実際に行われる可能性があるため、迅速な対応が求められる。
脆弱性の影響を受けるバージョンは以下の通りだ。
脆弱性が修正されたバージョンは以下の通りだ。
脆弱性を抱えるWebブラウザの継続的な利用はサイバーセキュリティ上の重大なリスクとなる。影響を受けるバージョンを使用している場合には速やかにアップデートを適用することが望まれる。
注目はパスキーだけじゃない 2025年こそ流行ってほしい3つのセキュリティ技術
“ランサムウェア戦国時代”到来? 2つの事件から見る攻撃者ビジネスの変化
OAuthを悪用した高度な攻撃「同意フィッシング」に注意 SaaS乗っ取りのリスク
2024年は大事件続きで世間のセキュリティ意識が変化? 編集部が選ぶ主要トピックCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.