Sakana AIが「事業開発本部」を新設し、技術の社会実装に注力する。最先端AIの研究成果をビジネスに生かすための体制を整え、人材を募集している。
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Sakana AIは2025年3月4日、AI技術の事業展開を本格化するため新たに「事業開発本部」を設立したと発表した。同社は2023年の創業以来、最先端のAI研究を推進してきたが、今回の組織改編によりさらに技術の社会実装に注力する。
事業開発本部の本部長にはLINEヤフーで最高データ責任者(CDO)を務めた谷口博基氏が就任する。谷口氏の下、コンサルティングファームや政府機関、大手事業会社出身の専門家からなるビジネスチームを組織する。またPreferred Networksの最高技術責任者(CTO)としてAIの研究を実用化してきた奥田遼介氏が率いるエンジニアリング&リサーチチームも編成され、技術とビジネスの両面から事業展開を加速させる。
谷口博基氏は次のように述べている。
例えば金融機関では法規制や商品が複雑化する一方、人や紙による業務が多く残っています。われわれの技術が業務の効率化・高度化に十分生かせると確信しています。今春にも顧客へのサービス提供を開始したいと考えており、事業開発本部の人員は、現在の2〜3倍に順次拡大していく考えです。
事業開発本部は約20人体制でスタートし、既存の研究開発チームと合わせてSakana AIの人員は合計50人規模になる。
事業開発本部の設立に伴い、大規模な人材採用も始める。ビジネスチームではAI技術を活用した戦略策定やプロジェクトマネジメントを担うBusiness Analyst(Project Manager)を募集。またエンジニアリング&リサーチチームではApplied Research EngineerやSoftware Engineerを積極採用している。
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