富士通は、全従業員のAI人材化を目指し、UiPathと連携してゲーム型の自動化教育コンテンツを制作した。ストーリーに沿ってスキルを楽しく習得できる仕組みを導入。社外展開も視野に入れている。
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UiPathは2025年5月8日、全従業員の「デジタルパーソン化」を目指す富士通が、UiPathの自動化技術を学ぶ社内向け教育コンテンツを制作したことを発表した。
富士通は将来のAIエージェント案件に備えて社内IT人材の育成強化目指している。富士通はUiPathのAIプラットフォーム「UiPath Platform」での自動化開発スキルをより多くの技術者が習得できるよう、中でも「UiPath Studio」の操作を学べるストーリー仕立ての教材を開発した。
この教育コンテンツは「ゲームをしていたらいつのまにか自動化スキルが身に付いてしまう」をコンセプトとし、ストーリーに関連する課題を解くことで自動化スキルを自然に習得できる設計だ。イラストやシナリオ、楽曲、アプリ開発に至るまで全て富士通の従業員が内製した。制作に当たっては、UiPathがプロジェクトの初期段階から参画し、シナリオの作成や制作ディレクションを支援した。
この教材はすでに富士通グループ全社員に公開されており、リリースから約3カ月で目標ユーザー3000人のうち約700人が利用。教育効果を金額換算すると約5400万円相当になるという。将来的にはUiPath製品とセットで社外へのeラーニング教材として販売することも検討している。
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