テック系メディアの「VentureBeat」は、攻撃者の侵入から横展開までの時間がわずか51秒という事実に基づき、SOCの自動化とエージェントAIの導入が急務となっていると伝えた。SOC機能を高度化する10のAIエージェントとは。
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テック系メディアの「VentureBeat」は2025年9月25日(現地時間)、SOCが直面する新たな現実として、攻撃者がネットワーク侵入からラテラルムーブメント(横展開)に至るまでの時間がわずか51秒に過ぎないと報じた。
手動による分析や対応の限界が明確化し、機械速度での対抗が必要となる中で、エージェントAIを活用した自動防御の重要性が浮き彫りとなっている。
VentureBeatはセキュリティリーダーが手動によるトリアージから、機械レベルのスピードに匹敵する自動対応へと移行していると見ている。攻撃者が侵入してラテラルムーブメントを起こすのに1分もかからない状況において、SOCチームは既存の運用投資からの投資収益率(ROI)拡大を目指し、さらなる支援を必要としていると指摘している。
調査会社によれば、エージェントAIは今後5年で保護対象とする資産の範囲を100倍規模に拡大する可能性があり、セキュリティ市場の規模は2025年の1400億ドルから2030年には3000億ドルへ拡大すると予測している。
こうした状況においてガバナンスを確保しつつ大規模なSOCを保護する上で10種類のエージェントAIが紹介されている。
これらの技術はいずれも、SOCが直面する資産拡大や攻撃高速化に対応するための基盤とされている。予測される100倍規模の資産拡大に備えるためには、ガバナンスとアーキテクチャの統合が不可欠であり、競合ではなく協調が必要とされる。エージェントAIの進展は、攻撃者の連携に対抗するための防御側の連携を促すものと位置付けられている。
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