Sun、Nehalem-EPサーバ7機種を発表:SSDとオンボードフラッシュでボトルネック解消
SunはOpen Network Systems構想の下、Xeon 5500搭載サーバとネットワークモジュール、冷却システムなどを披露した。
米Sun Microsystemsは4月14日、新データセンター構想「Open Network Systems」の下、Intelの新クアッドコアプロセッサXeon 5500番台搭載サーバと関連技術を披露表した。
新製品のラインアップは、仮想化向け「Sun Fire X4270」(3445ドルから)「Sun Blade X6270」(2136ドルから)、4UシステムのWeb向け「Sun Fire X4170」(2845ドルから)、Web向けでコンパクトな「Sun Fire X2270」(1488ドルから)、12テラバイトのストレージを搭載した「Sun Fire X4275」(3645ドルから)、NVIDIAのFX5800と12Gバイトのメモリを搭載したワークステーション「Sun Ultra 27」(1595ドルから)、HPC向けブレードサーバモジュールの「Sun Blade X6275」(8779ドルから)の7機種。
新製品はすべてXeon 5500番台プロセッサおよびSSDとオンボードのフラッシュメモリを搭載している。SSDとフラッシュメモリによりHDDとメモリ間の入出力のボトルネック解消に努めており、従来のHDDサーバと比較して応答時間が70倍早くなり、処理能力は8倍向上、消費電力は38%削減できるとしている。
対応OSはSolaris OS、Linux、Windowsで、Sun xVM Ops Center、VMware、Microsoft Hyper-V、Solaris Containersなどの仮想化機能をサポートする。
同社は新サーバのネットワークパフォーマンスを向上させるための「Sun Blade 6000 Virtual Network Express Module(NEM)」と名付けられた技術も発表した。Virtual NEMは管理不要の10Gbイーサネットモジュールで、スイッチングレイヤーを省くことでケーブリングを10分の1に削減できるという。
またSolarisプラットフォームをXeon 5500番台アーキテクチャの新しい命令セット、ならびに「QuickPath」(チップ間インターコネクト技術)や「Turbo Boost」(速度改善技術)などの機能を利用できるように最適化した。Turbo Boostでは、要求に応じて個々のコアのクロック速度を高めることができる。
さらにデータセンター向けの新しい冷却システム「Sun Cooling Door Systems」も発表した。Sun Blade 6048用で、冷媒ガス式と水冷式の2種類がある。従来の冷却システムと比較して6倍の能力があるとしている。
関連キーワード
サーバ冷却 | Xeon | データセンター | Solaris | SSD | Sun Microsystems(サン・マイクロシステムズ) | クラウドコンピューティング | フラッシュメモリ | Intel | Intel Turbo Boost | 仮想化 | HPC | SUN xVM | 水冷
関連記事
- Sun、「Nehalem-EP」搭載サーバ披露へ
Sun Microsystemsは4月14日開催のイベントにおいて、IntelのXeon 5500番台搭載サーバを披露する。このイベントでは、新データセンター戦略「Open Network Systems」も発表される予定だ。 - Sun、オープン技術の全面採用で群雄割拠のクラウドサービスに参入
沈黙を守ってきたSunがクラウドコンピューティング分野に参入すると正式に表明した。オンラインストレージとアプリケーション稼働環境の提供を軸にしたサービスを夏に発表する。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.