有料コンテンツビジネスに未来はあるかFrom Netinsider(17)

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» 2001年02月06日 12時00分 公開
[Vagabond,@IT]

<vol.17の内容>

携帯電話/PHSユーザー利用実態調査(4)

携帯電話・PHSの利用実態、利用ニーズを1万人にアンケート(対象は社会情報サービス社のインターネット専用モニター)。第4回目の今回は、情報サービス利用時に困ることについて調査した


「アナザーヘブン 有料コンテンツという知られざる聖地(1)」

将来性がないと考えられている有料コンテンツビジネスだが、果たして実際のところはどうなのだろうか。第1回目では市場規模や市場構造の観点から考察してみた




■■ マーケットレポート■■
携帯電話/PHSユーザー利用実態調査



第4回 情報サービス利用時に困ること

〜ネックは入力・料金・画面、
若者の中には「つまらない」という声も〜

ネットインサイダー編集部とモバイル・コンテンツ・フォーラム(MCF:http://www.mcfnet.com/ )では、携帯電話/PHSの利用実態及び今後の利用者ニーズを明らかにすべく、1万人にアンケート調査を実施した。その結果を本誌面で6回に分けて報告する。詳細なレポートは資料として発売されている。

調査対象、概要、詳細レポートなどについては、下記URLを参照
http://www.vagabond.co.jp//vv/p-mo01.htm

要約

  • 全体で7割以上のユーザーが「入力が面倒」と回答しているが、19歳以下だけを見てみるとその割合は6割にとどまっている。1つ上の20歳から24歳の層でも7割を超えており世代間格差が鮮明となった
  • iモードをはじめ各情報サービスで接続障害が頻発していたが「つながりにくい」ことが困ると回答したユーザーはそれほど多くなかった
  • 情報サービスのヘビーユーザーと思われる19歳以下に絞ってみると「情報がつまらない」という回答がほかの年齢層に比べ非常に多く、各提供会社にとって今後の検討課題となりそうだ
  • 10代や20代で「画面が小さい」と回答するユーザーは半数程度となっているが、40代後半以降ではその比率は7割以上に跳ね上がっている。

情報サービス利用時に困ること

順位 困ること
1 入力が面倒 72.0
2 通信料金が高い 63.1
3 画面が小さい 54.8
4 情報が見つけにくい 34.0
5 送信メールの文字数が少ない 32.0
6 画面表示に時間がかかる 27.6
7 つながりにくい 15.6
8 情報がつまらない 12.0

<本記事は、 2000年12月14日の【NETINSIDER】(No.85)に掲載されたものです>

(データ引用は編集部までご連絡ください netinsider@vagabond.ne.jp )



■■ 特 集 ■■ 
アナザーヘブン
有料コンテンツという知られざる聖地(1)



有料コンテンツ市場は最終的に2700億円に達すると推定される


 インターネット・ビジネスといえば、「無料で大量の利用者を集め、広告収入を期待する」ビジネス・モデルが多い。いわゆる広告モデルといわれるものである。しかし、そのもう一方では、有料コンテンツのビジネスも存在しているのである。

 無料のコンテンツがあふれるインターネットにあって、有料コンテンツビジネスは将来性がないと考えられているせいか、ほとんど取り上げられることはなかった。この特集では編集部独自の推計をもとに有料コンテンツ市場規模、市場構造などを整理する。今回は、そのプロローグとして、概要を紹介する。

有料コンテンツの現在の市場規模は84億円

 有料コンテンツ市場に関する市場規模のデータはほとんどないが、有料コンテンツ・サービスの、延べ利用者数は424万人である。そして、有料コンテンツの平均単価を2400円(月額200円)と想定すると、約101億円となる。

 だが、インターネット市場は成長しているために、その増加率である150%を引いて計算すると、市場規模は84億円と推定されるのである。この市場規模は、サーチエンジン市場の60億円よりも大きく、またインターネット広告の市場規模などと比べても遜色はない。

84億円の市場が意味するところ

 有料コンテンツ市場があまり注目されないのは、無料コンテンツでも十分な情報が得られるだろうと考えられているのがまず1つ。わざわざ有料コンテンツを購読するのはどうか、仮に購読したとしても有料に値する情報が実際にあるのだろうか、逆に配信する側としては、有料にすることによって収益が出ないのではないか、などという意見がある。

 だが、実際に延べ424万人が有料コンテンツを取っており、その顧客の半数近くが複数の有料コンテンツを取っているのである。そして、有料に値するコンテンツとなるには、多様化する顧客の趣味に応じ、特化した内容を提示することで十分に対応できる。現に、有料コンテンツを提供することで経営している企業も存在している。

最終的な市場規模は2700億円

 ご存じのように、インターネット市場は急成長をしている。そしてこれからも、パソコンだけではなく、携帯電話や、ケーブルテレビなどによるインターネット端末が増えることで、当然有料コンテンツ市場も広がっていく。この時点での市場規模を先ほどの比率で算出すると、2700億円と想定されるのである。

使い勝手のよい有料コンテンツ事業

 有料コンテンツは、単に有料でコンテンツを販売するだけのビジネスではない。読者にはロイヤリティーの高さが認められるし、同時にそれは、無料コンテンツの読者層にはない市場であることを意味する。彼らを対象としたマーケティングを行うことは、単に数だけが多い、無料コンテンツ読者層に広告をするより、効果があることは明白であろう。

 また、コンテンツは、媒体が増えることにより、ますます2次・3次利用が可能になる。このほかにも、有料会員制ビジネスなどのさまざまな、付帯的広がりも期待できる。広告のみの収益に頼らない有料コンテンツは、無料コンテンツでは実現しにくいことも可能にしていく。

(第2回へ続く)

次回「アナザーヘブン 有料コンテンツという知られざる聖地(2)」では、
決定的な「一人勝ち」のプレーヤが存在しない市場特性などを掘り下げます

<本記事は、2000年3月16日の【NETINSIDER】(No.48)に掲載されたものです>

次回「From Netinsider Vol.18」の掲載は2月20日の予定です

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