米国で流行りの有料ボータルサイトFrom Netinsider(19)

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» 2001年02月27日 12時00分 公開
[Vagabond,@IT]

<vol.19の内容>

携帯電話/PHSユーザー利用実態調査(6)

携帯電話・PHSの利用実態、利用ニーズを1万人にアンケート(対象は社会情報サービス社のインターネット専用モニター)した実態調査の最終回。携帯電話の利用シーンについて報告する


「アナザーヘブン 有料コンテンツという知られざる聖地(3)」

最終回となる第3回目の今回は、米国で急成長する有料コンテンツの現状をレポートする




■■ マーケットレポート■■
携帯電話/PHSユーザー利用実態調査



第6回 利用シーン

〜待ち合わせをしている間の利用は半数以上、
自宅のパソコンと連携させるケースが目立つ〜

ネットインサイダー編集部とモバイル・コンテンツ・フォーラム(MCF:http://www.mcfnet.com/ )では、携帯電話/PHSの利用実態及び今後の利用者ニーズを明らかにすべく、1万人にアンケート調査を実施した。その結果を本誌面で6回に分けて報告する。詳細なレポートは資料として発売されている。

調査対象、概要、詳細レポートなどについては、下記URLを参照
http://www.vagabond.co.jp//vv/p-mo01.htm

要約

  • 「待ち合わせをしている間」に利用するというユーザーは全体で半数以上にのぼった。また、40代以上では「自宅のパソコンの使用時」がトップとなっており、上手に連携させて携帯電話やPHSを活用しているユーザーが多いことが目立つ結果となった
  • 「通勤、通学中」に使うと回答したユーザーは女性より男性の方が多く、また10代では7割に達しており、ヘッドホンステレオと同様の位置付けでとらえられていると思われる
  • 男性の場合は仕事中に、女性の場合はテレビを見ながら利用するユーザーが比較的多いのも特徴となっている

利用シーン

順位 シチュエーション
1 待ち合わせをしている間 51.7
2 自宅のパソコンの使用時 42.1
3 通勤、通学中 41.3
4 テレビを見ながら 26.8
5 そのほか 20.4
6 仕事中 20.3
7 寝ている間 3.2
8 会議中 1.5

<本記事は、 2000年12月28日の【NETINSIDER】(No.87)に掲載されたものです>

(データ引用は編集部までご連絡ください netinsider@vagabond.ne.jp )



■■ 特 集 ■■ 
アナザーヘブン
有料コンテンツという知られざる聖地(3)



米国では、1996年ごろは広告モデル型の
無料の電子メールマガジンがはやっていたが、
現在残っているのは
内容の充実した有料のメールマガジンだけだ


 インターネット・ビジネスといえば、「無料で大量の利用者を集め、広告収入を期待する」ビジネス・モデルが多い。いわゆる広告モデルといわれるものである。しかし、そのもう一方では、有料コンテンツのビジネスも存在しているのである。

 無料のコンテンツがあふれるインターネットにあって、有料コンテンツビジネスは将来性がないと考えられているせいか、ほとんど取り上げられることはなかった。この特集では編集部独自の推計をもとに有料コンテンツ市場規模、市場構造などを整理する。

米国で急成長する有料コンテンツ

 前回までは、有料コンテンツを購買している読者層をターゲットとすれば、単なる広告での収益に頼らないeビジネスが可能になると説いた。あらかじめ、顧客の趣向が想定でき、かつロイヤリティのある顧客を得ることは、マーケティングなどを行う際にも、さまざまな戦略を可能にさせる。

 無料のWebサイトに慣れてしまったユーザーにとっては、コンテンツにお金を払うほどの価値があるのかどうか、疑問が残るところかもしれない。また、事業主にとっても、有料化によって、顧客が減ってしまわないか、本当にロイヤリティの高い顧客が集まるのか、という不安が出てきてしまう。だが、インターネット先進国米国では、有料コンテンツが成長している。

バリュークリックジャパンが下した「撤退」

 先日、バリュークリックジャパンが、クリック保証型電子メール広告から撤退すると発表した。そして、2000年3月28日付の日経ネットビジネスでは、同社社長ジョナサン・ヘンドリックセン氏が「米国では、1996年ごろは広告モデル型の無料の電子メールマガジンがはやっていたが、現在残っているのは内容の充実した有料のメールマガジンだけだ。私自身も、受信件数が増えるに連れてメールマガジンを次第に読まなくなった」と述べている。

 無料コンテンツのシェアは大きいものの、競争も激しく、残っているのは、ブランド力のあるサイトだけである。Yahoo!の1999年の売上高は、588.6百万ドル、GO(インフォシーク)の1999年の売り上げは、231.6百万ドルと大きく開いていることからも、明らかである。だがその一方で、ブランド力はなくても、急成長を見せているのが、有料コンテンツ市場なのである。

有料ボータルサイトの売り上げは、3100万ドル(32億円)

 その米国で現在、最も注目されているコンテンツに、有料のボータルサイトがある。ボータルとは、「バーティカルポータル(Vertical Portal)」のことで、「分野別のポータルサイト」という意味である。

 ボータルでは、利用者の興味に応じた細かなニーズに応じることが可能である。ボータルは、企業だけを対象にしているわけではないが、最も成功しているのは、企業人が利用する業界別のWebサイトであり、その代表例が、「VerticalNet」である。

 「VerticalNet」は、水道業界向けのWater Onlineから始まり、現在では50以上の産業別サイトを運営している。その中には、航空産業向けの Aerospace Onlineや、乳製品を扱うDaily Network.comなどがあり、1996年の売り上げが285万ドルから1998年には、3100万ドルへと、急成長を遂げている。

VerticalNetが提供する有料コンテンツとは

 「VerticalNet」が提供するのは、主に業種別の最新情報をWebサイト上や、NEWS LETTERを利用して配信するサービスであるが、会員同士の情報交換なども、「VerticalNet」が成功した理由の1つである。

 面白いことに、個々のWebサイトを訪れるのは、企業や会社ではなく、個人が専門的な興味から、Webサイトにやってきているということである。彼らは高度な専門知識を交換したり、また、商品の売買を行ったりしている。

 従来、さまざまな業界紙や、専門誌、広告、展覧会など、売り手と買い手が直接出会う機会は限られていた。だが、「VerticalNet」のようなWebサイトによって、買い手が欲しい商品の詳細や、商品の条件などが明らかになる。特に、最近の高度な専門分野においては、買い手と売り手がリアルタイムで交渉できることは、大きな利点になっている。

 当然ではあるが、このような信頼関係が重視されるWebサイトが成功を収めているのは、有料で運営されているということもある。ユーザーのモラルを保つためにも、有料にすることで初めて情報発信者の識別が可能になり、情報の質が保たれるからである。

コンテンツ需要は継続する

 以上の事実を総合的に判断すると、これからは、日本でも有料コンテンツ市場は、無料のコンテンツ市場と同様に成長すると考えられる。また、有料・無料を含めたコンテンツ市場全体を通して考えてみても、ネットビジネスが大きくなればなるほど、コンテンツの需要は増え続ける。

 ネット業界における技術力の進歩は、日進月歩であり、技術だけでは企業の存続は危ういであろう。だが、コンテンツやサービスに対する需要はなくなることはないのである。プロバイダとして躍進したSo-netの原動力がコンテンツ、すなわち「ポストペット」であった。今後は、技術よりもコンテンツやサービスによる差別化が重要なポイントとなる。

(おわり)

<本記事は、2000年 3月 30日の【NETINSIDER】(No.50)に掲載されたものです>
次回「From Netinsider Vol.20」の掲載は3月6日の予定です

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