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» 2005年02月25日 12時00分 公開

問題発見能力を高める(7):“構造化スキル”を鍛えて、 問題発見力を高めよう! (2/3)

[秋池 治,@IT]

構造化スキルのトレーニング方法

 “構造化スキル”強化は会話の中身や文章の中身など、対象とする事象を頭の中で“構造図”に置き換えてイメージできるようにすることです。

ステップ1:まずはシンプルな構造図を描いてみる

 例えば何の変哲もない日常的な会話や文章を“構造図”にしてみることから始めます。

例1.「人間は男性と女性の2つの性別から成り立っている」

例2.A社で現在販売しているプリンターには、レーザープリンター、インクジェットプリンター、熱昇華型プリンターがある

ステップ2:分類してみる

 日常的なものを“構造図”に描ける(または頭にイメージできる)ようになったら、次は分類に“構造図”を使ってみます。

 先ほどの人間の例もプリンターの例も実は分類を利用しています。人間にはAさんもBさんも、そしてCさんも、……と、個別に見ていったらきりがありません。突飛な話ですが、もし人間というものを知らない宇宙人に、人類を説明する場面を想定してみると、AさんもBさんも、そしてCさんも、……と、説明するわけにはいかないですね。きっと「人間には男性と女性の2つの種類(性別)があります」など、相手が理解しやすいように分類して説明をするのではないでしょうか。

 私たちは非常に多くの事例や個体を説明するときに、この“分類”という手法を使います。先ほどのA社のプリンターも、機種の種類である製品型番でいえば、何十種類もあるかもしれませんが、印刷方式でレーザー式とインクジェット式と熱昇華型の3種類に大きく分けることが可能です。そしてさらに、それぞれの種類のプリンターの売上比率が40%、50%、10%であることを説明すると、初めて説明を受ける人にとっても、A社のプリンター事業について、ずいぶん理解しやすくなります。

 このように、分類をして表す方法を帰納法的アプローチといいますが、帰納法という言葉そのものにはこだわる必要はないでしょう。対象が多くの要素から成り立っているとき、理解を促進するためには“分類”が役立つことを知っていれば十分です。

 先ほどの宇宙人の例はあり得ませんが、説明する対象や事象を自分と同じように相手が知っているとは限りませんね。

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