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» 2006年11月15日 00時00分 公開

情報システム用語事典:ウェブマスター(うぇぶますたー)

webmaster

[@IT情報マネジメント編集部,@IT]

 Webサイトの運用管理責任者のこと。Webサーバの技術面(トラフィック対策、セキュリティ対策など)に関する運用管理者という意味のほかに、Webサイトのデザインやコンテンツの構成、あるいはコンテンツの更新業務や内容に関する責任者を指すこともあり、具体的な業務内容はさまざまである。ウェブマスターの役割は、Webの関連技術が進化し、適用範囲が拡大するにつれて、多方面に幅が広がるとともに責任も重大になっている。

 webmasterという呼称は、メールサーバの運用管理者がpostmaster(郵便局長)と呼ばれたことに倣ったものと思われ、その意味ではWebサーバのセットアップやメンテナンスを行う担当者が本来のウェブマスターだといえる。しかし、Webサイトの構築・管理は、サイトの全体計画からコンテンツの制作や編集・整理・分類、さらに見栄えやユーザビリティなどのデザイン作業も必要なことから、これらを一手に引き受ける技術者がウェブマスターと呼ばれた。このとき、Web技術に精通したmaster(達人、師匠)、あるいはWebサイト全体を支配するmaster(主人)と見なされたかもしれない。

 1990年代後半以降、Web上でアプリケーション・ソフトウェアやマルチメディアが動くようになり、サイトの規模も大きくなってくると、Webサイト構築にはシステムエンジニアやプログラマ、テスター、デザイナー、コンテンツ作成者など、さまざまな職種のメンバーが関与するようになる。Webサイト構築を請け負うプロダクションの場合は、これに発注者(サイトオーナー)が加わる。このような大型サイトの構築・運営においては、プロジェクトや業務の全体を管理・調整する役割を担う人物がウェブマスターと呼ばれた(ウェブディレクター、ウェブプロデューサーということもある)。

 また、サーバをホスティングしており、サイト規模があまり大きくない場合は、ウェブデザイナーやインフォメーションアーキテクトをウェブマスターと呼んでいることも多い。このほか、ECサイトやセールスプロモーションのために構築されるサイトでは、サイトを通じて行われるマーケティングや広告の実施・効果に対する責任者であったり、顧客に対する商品の受注や出荷に責任を負う担当者がウェブマスターとされる場合もある。オンライン・マガジンや情報提供サイトなどでは、雑誌などでいう発行人や編集人に当たる役割をウェブマスターと称する場合があり、企業内のイントラネットとして構築されたWebサイトでは、ユーザーのアクセス権の設定・管理、あるいは情報漏えい対策などに関する責任者を指す場合も見られる。

 これとは別に、Webサーバへの問い合わせ窓口の意味合いもある。インターネットはサーバの相互依存システムであるため、インターネットに接続できるシステムの管理者はセキュアな運用に責任を負い、問題やインシデントが発生した場合には内外からの問い合わせに答えなければならない。RFC 2142ではインターネットに接続したサーバを運用している場合、問い合わせ窓口となるメールアドレスを用意するよう推奨しており、HTTPによるサービス(Web)については「WEBMASTER」を例示している。

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