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» 2007年02月14日 12時00分 公開

The Rational Edge:「設計」や「構築」よりも重宝されるスキル (1/3)

The Rational Edgeより:IBMのRationalチームは現在、分析、設計、および構築と従来呼ばれていたものを拡張し、そこにアーキテクチャ管理を組み入れようとしている。本稿は、その原動力となる要件や、それをインプリメントするコードが変化する中でソフトウェアアーキテクチャの管理を行うこの専門分野について解説する。

[Gary Cernosek(IBMソフトウェアグループ担当マーケティングマネージャ−),@IT]

◆ ソフトウェアシステム全体の管理

 先ごろ、IT部門を担当するある会社のバイスプレジデントから次のような感想が出てきた。「われわれはもはや、従来の感覚でソフトウェアを開発しているとはいえない。新しい要件は、パッケージアプリケーションや既存コンポーネントの統合によってすべて満たされている。カスタムソフトウェアの開発が必要になると、通常は社内の開発や導入コストを抑える目的からこれを外注してしまう。

 これは、IT幹部が直面する新たな現実と、ITの現場における新しいパラダイムシフトを反映している。いまのIT専門家は、2つのことを意識しなくてはならない。1つは、新旧両方の技術を理解することであり、もう1つは、技術の事業価値と、組織をどのようにして競争上優位に立たせるのかを理解することだ。

ALT 本記事は、IBM developerWorksからアットマーク・アイティが許諾を得て翻訳、転載したものです。

 現在のIT幹部の間では、自社のレガシー環境にパッケージアプリケーションを統合することに対する懸念がますます高まっている。それは、ゼロからソフトウェアプログラムを開発する以上に大きな問題だ。SOAの台頭は、IT専門家が直面する役割、責務、そして課題の変化に「再利用可能なコンポーネント」が与える影響の好例だ。ITのプロには、「実践的」科学技術者であることだけでなく、レガシーコード、既製パッケージ、社内開発コードまでも含むソフトウェアシステム全体の相互関係を管理できる管理者であることも期待されている。この点において、今日のIT専門家には、ソフトウェアの設計や構築よりも、エンドユーザーに提供されるソフトウェアシステム全体を管理することが求められている。

 ビジネスでは、予算の正当化をめぐってIT幹部らが重責のある立場に置かれることが頻繁にある。作りさえすれば買うといった、制約を受けずに何でも要求できて自由裁量権のあった時代はもう終わった。むしろ、「このソフトウェアアプリケーションはどうやって会社のビジネスニーズ解決を支援してくれるのか?」「アプリケーションが適切に設計および開発されていることをそもそもどうやって確認するのか?」「アプリケーションの投資回収率はどの程度なのか?」など、ソフトウェア開発者には厳しい質問が投げかけられ、その責任が問われている。

 本稿では、IT幹部や設計者がこれらの疑問に答え、変化する業務要件をあらゆるレベルでサポートすべく自社の準備を整える、IBM Rationalの「アーキテクチャ管理」に対する新戦略を紹介する。

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