JBAT、500万円でSOAを構築できるESBソリューション中堅・中小にも入れられる価格で

» 2008年04月08日 00時00分 公開
[大津心,@IT]

 JBアドバンスト・テクノロジー(以下、JBAT)は4月8日、ESB(Enterprise Service Bus)ソリューション「SystemWebService 2.0」の提供を開始した。JBAT 代表取締役社長 山田隆司氏は、「競合他社製品と比較して安価に提供することで、従来製品ではコスト的に手が出なかった中堅・中小企業でもSOAを導入できるようにしたい。本製品であれば冗長化構成を行っても500万円からでSOAを構築できる」とコメントした。

 JBATは大手SIerであるJBCCグループ傘下企業で、独自ソリューション開発を担当する事業会社。JBCCグループが顧客のシステムをシステムインテグレートする際、「メインフレームなどを中心とした既存システムが複数存在する中、それらをいかに簡単に連結させるかが課題になることが多い。独自システムを構築している場合には、連結アダプタを作るだけで500万円〜1000万円かかることもある。それが10システムあったら、連結だけで億に達してしまうケースも多いのが現状だ」(山田氏)といった問題が浮かび上がってきたという。

山田氏写真 JBAT 代表取締役社長 山田隆司氏

 これを受けて同社では、既存の手組みシステムやERP、レガシーシステムなどを連携させるソリューションとしてSystemWebService 2.0を開発した。独自開発の送受信アダプターを介することで、WindowsやLinux、基幹系システムが混在している場合でも相互連携を容易に実現できるという。また、GUIによるプロセス管理や、監査や内部統制のためのログ管理機能などを搭載。データはXML形式で保存するため汎用性も高いという。既存システムに合わせて、Java版と.NET版を用意した。価格はオープン価格だが、「通常、EBSはそれが止まってしまうとシステム連携ができなくなってしまうので、冗長化は必須だ。そのため、冗長化しても500万円程度から構築できる価格がウリだ」(山田氏)とした。

 山田氏は、「大手ベンダがSOA製品を数多く提供しているが、コスト面から中小企業には厳しいものがあった。Web 2.0やSaaSが流行する中、SOAのニーズは高まっている。当社では中堅・中小企業でも導入できるSOAを目指してこの製品を開発した。大企業だけでなく、中堅・中小もSOAを導入することで真のエコシステムが構築できるようになるだろう。まずは初年度50社の導入を目指す」と抱負を語った。

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