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» 2008年04月10日 00時00分 公開

HPが5万円台のラック型サーバ、主要製品の25%値下げも新しい資格制度で人材育成も強化

[垣内郁栄,@IT]

 日本ヒューレット・パッカードは4月10日、価格が5万9850円(税込)からの1CPUのラックマウント型サーバ「HP ProLiant DL120 Generation 5」を発売すると発表した。同時にHP ProLiantとブレードサーバの「HP BladeSystem」の主要製品を最大25%値下げした。

 日本HPは2007年第4四半期のx86サーバ国内市場で25.1%のシェア(台数ベース、IDC調査)を獲得し、念願の首位となった。低価格戦略と、人材育成を柱とする新しい施策で、ほかのベンダの突き放しを図る考えだ。

 今回発表した施策は3つ。1つ目はHPのラックマウント型サーバのポートフォリオの中で欠けていたエントリ向けの1CPUサーバの投入。発売したDL120は1UラックサイズでインテルのCeleron(1.6GHz)かデュアルコアのXeon(2.33GHz)を搭載する。ハードディスクドライブはSASの場合で600GB、SATAで500GBまで格納可能。メモリは512MBから8GBまで載せられる。1年間のパーツ保証、翌日オンサイト保守が付く。オプションでリモート監視ができる「Lights-Out 100c リモートマネジメントカード」を付けられる。東京・昭島で生産する。出荷は5月中旬から。

「HP ProLiant DL120 Generation 5」(クリックで拡大します)

 DL120はCeleron、メモリ512MB、ディスクレスという構成の場合で5万9850円。日本HPのエンタープライズストレージ・サーバ事業統括 ISSビジネス本部 プロダクトマーケティング部 部長の正田三四郎氏は、「ターゲットは今後の成長が期待されるWeb 2.0企業」と説明し、Webサーバやファイルサーバを顧客企業に貸し出すサービスプロバイダに売り込む考えを示した。日本HPのISSビジネス本部 本部長の橘一徳氏は、HPが出荷するx86サーバ台数のうち、55%がラックマウント型サーバで、そのうち20%程度が1CPU、4CPUと説明。DL120の投入で1CPUが占める割合を5ポイント程度押し上げたいと話した。

 また、正田氏はブレードサーバのエントリ向け製品を予定していることも明らかにした。HPは昨年、中堅システム向けのHP BladeSystem c3000を投入したが、「さらに中小・中堅システムに適応する製品を予定している」(正田氏)という。

最大25%、平均15%の値下げ

 2つ目の施策はProLiant、BladeSystemの最大25%、平均15%の値下げ(価格表 PDF)。サーバ本体は165製品、オプションは33製品を値下げする。橘氏は値下げの要因をメモリをはじめとする世界的な部材コストの低下や、HPのグローバル調達、サプライチェーンの効率化、円高が続く為替状況などを挙げて説明。日本企業を対象に「IT投資を継続的に行ってもらいやすい環境を作る」と話した。今回の値下げによって25.1%のシェアを中長期的に30%にまで押し上げることを狙う。

 3つ目は人材育成の強化。東京・新宿のHP新宿オフィス内に教育のための施設を新設し、x86サーバのセミナーを受講できる人員数を従来の3倍に拡充する。「HPのセミナーは人気で、タイムリーに受講できないことが多い」(橘氏)という状況に対応する。パートナーに対して受講費の支援を行うことも検討していて、トレーニングについては昨年の5倍の投資を行う。

日本HPが新設する資格試験の概要(クリックで拡大します)

 資格制度も刷新する。従来の資格制度はラックマウント、タワー、ブレードをまとめて対象にしていたが、新設する資格制度はラックマウント、タワーを対象にした資格と、ブレードサーバを対象にする資格の2つ。それぞれについて導入提案を行う「システムインテグレーション」とサポートを担当する「保守サポート」のカテゴリを設定する。主にパートナーのエンジニア向け。ブレードサーバ向けの資格では2008年中に200人(HP社員は含めず)の資格認定を行うことが目標。初級、中級、上級の3段階のレベルがあり、上級試験ではネットワークやOSの深い知識も要求され「かなり難易度は高い」(正田氏)という。約5000人いる従来の資格認定者に対しても、新しい資格への移行を促す。

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