EclipseベースのIDEでSOA開発、BEAがESBの新版発表「BEA AquaLogic Service Bus 3.0」登場

» 2008年04月23日 00時00分 公開
[垣内郁栄,@IT]

 日本BEAシステムズは4月23日、SOA環境を構築できるエンタープライズ・サービスバスの新製品「BEA AquaLogic Service Bus 3.0」(ALSB)を4月24日に出荷開始すると発表した。価格は1CPU当たり450万円(税抜)から。

 最新版の3.0では、前版の2.6から拡張性能を強化し、複数のSOA環境をまたがるESBを構築できるようにした。コア機能の実行環境はプラットフォームのBEA WebLogic Serverの性能強化もあり、2.6と比べて12%の高速化を実現した。また、事前に設定したポリシーに従って、ESBを通過するメッセージの流入量を調整できる機能も追加し、SOA内部のパフォーマンスが極端に低下しないようにした。

 ALSB 3.0の目玉は従来のWebブラウザベースの開発ツールに加えて、Eclipseベースの新しいIDEを追加したこと。「BEA Workspace Studio」の名称で、ほかのBEA AquaLogic製品との統合的な開発が可能になる。Eclipseのプラグインが使えることになり、開発生産性の向上が期待できるという。

 BEAによると、BEAが国内の重点業界と位置付けるテレコム、金融、製造ではSOAの導入が進んでおり、「この3つの業界ではALSBを中核としたSOAが動いている」という。

 米BEAシステムズは米オラクルに買収される予定だ。BEA日本法人の代表取締役社長 志賀徹也氏は欧州で買収の認可がまだ下りていないことを説明し、「もう少し時間がかかる。ゆっくりゆっくりと統合に向けて進んでいる」と話した。

日本BEAシステムズの代表取締役社長 志賀徹也氏

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