インドのITサービス企業、タタ コンサルタンシー サービシズは4月22日、2008年3月31日までの2007年会計年度の連結決算を発表した。
2007年度の売上高は前年比33%増の57億米ドル、純利益は前年比32%増の12億5000万米ドルを記録。2007年〜2008年の1株当たり収益は前年の0.97米ドルから1.28米ドルに向上したほか、2007年会計年度の総配当額は1株当たり14ルピー、配当支払い率は27%に達したという。
好調な決算について、同社では「フルサービス・モデルと、世界中の事業拠点で各国の顧客企業にシームレスなサービスを提供するグローバル・ネットワーク・デリバリー・モデルが奏功した」と分析する。
具体的には、2007年から2008年にかけて、5000万米ドル超の案件が20件に達したほか、BPOやアシュアランス、インフラストラクチャ・サービスといった新規サービスの売上高が52%増の11億米ドルを記録。加えて、今期の新規顧客数は212社を数え、1億米ドル規模の顧客も2006会計年度の3社から7社にまで増えたという。
こうした取り組みの結果、英国では10億米ドル、欧州大陸では5億米ドル、アジア太平洋地域とスペインを含む中南米では、それぞれ2億5000万米ドルの売上高を達成。特に、アジア太平洋、中南米、インド、中東、アフリカにおける売上高は合計11億米ドル、前年比41%増を記録し「New Growth Market戦略が奏功した」と見ている。
CEO兼代表取締役のスブラマニアン・ラマドライ(Subramanian Ramadorai)氏は、「今回の業績には非常に満足している。この業績は、課題に満ちたビジネス環境において、顧客企業が増え続けていることと、当社の戦略、強固なビジネスモデルの有効性が立証されたもの。来年度も引き続き成長を目指す」としている。
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