トランスコスモスは4月25日、フィリピンのコールセンター企業、ロジコールの株式を4月15日に51%取得して資本提携し、英語対応のコールセンター事業に本格参入したと発表した。
マニラに拠点を置くロジコールは2005年12月に設立。社員数150人、ブース数300席を持ち、アウトバウンド業務に定評があるという。今回の提携に先立つ2007年12月には、トランスコスモス アメリカが米国向けオーディオ機器のテクニカルサポート業務をロジコールにオフショアリングしており、現在すでに稼働状態にあるという。
ボストンコンサルティングの調べによると、2008年のBPO(ビジネスプロセス・アウトソーシング)世界市場規模は約96兆円。英語圏からのオフショアリングが盛んなアジア圏では、BPO事業の拡大支援を国策とするフィリピンに、特に優秀な人材が集中しているという。
こうした状況を受けて、トランスコスモスでは「これまでの業務で培った人材教育プロセスや品質管理マネジメントのノウハウをロジコールに提供し、さらなる事業拡大を目指す」とコメントした。
トランスコスモス アメリカをはじめ、中国、韓国、タイ、ASEAN地域に事業展開してきたことを挙げ、「今後もアジア各国の企業に多言語対応コールセンターを提供していくとともに、ASEANや米国企業に向けた英語対応コールセンター事業もいっそう強化していく」としている。
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