日立製作所は5月8日、24時間の連続稼働と7〜10年の長期使用を保証するスリムタイプの産業用PC「HF-W2000 モデル20」を5月9日に発売すると発表した。従来製品を強化し、新たにハードディスクドライブのホットスワップとRAID1機能に対応した。
産業用PCは半導体や液晶などの電子部品の製造装置や、検査装置の監視・制御に利用する信頼性が高いコンピュータ。省スペース性が求められる産業機器のほか、通信・放送機器、医療機器などにも利用が広がっているという。24時間運用、長期利用ができることからコールセンターで使われるケースもある。
HF-W2000 モデル20は、コネクタやコンデンサなどの部品レベルから長寿命を追求し、24時間運用、7〜10年間の利用を可能にした。簡易ハードウェア自己診断プログラムをBIOSに搭載し、主要部品の障害切り分けを可能にしたり、リセットボタンを押した時点のメインメモリの内容をHDDに保存するメモリダンプ機能、ハードウェア異常検出時のアラーム表示などのRAS機能を搭載。筐体の前面にはハードウェア故障などを知らせるデジタルLEDを装備する。メモリはECCメモリに対応する。
ディスクのホットスワップとRAID1機能に対応することで、ハードディスクドライブの冗長化に加えて、ディスク障害時に電源を落とすことなく、ディスクを交換できるようにした。
プロセッサはインテルのCeleron 440(2.0GHz)。ホットスワップ付RAID1に対応するDモデルは最小構成で62万5000円(160GB HDD×2、512MBメモリ)。ホットスワップに対応しないAモデルは最小構成で48万5000円(160GB×1、512MBメモリ)。Dモデルは9月1日、Aモデルは8月1日に出荷開始する。Windows XP Professionalを搭載。Windows VistaとLinuxのサポートも予定している。
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